ノーミソ刺激ノート

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楽して哲学を学ぶ方法

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「漫画版」を読む

漫画を読むことを馬鹿にする人が結構います。

私もそうでした。

でも、それって今では霞が関の官僚もやってることなんですよ。

 

なぜなら、それが一番早いからです。

効率がすごくいい。

こういうことを言うと、官僚のレベルが下がったんだって思う人もいるでしょう。

 

レベルの問題は分かりません。

が、少なくとも漫画版を先に読むこと自体は賢いやり方だってことは確かです。

 

雇用・利子および貨幣の一般理論 ─まんがで読破─

雇用・利子および貨幣の一般理論 ─まんがで読破─

 
旧約聖書 ─まんがで読破─

旧約聖書 ─まんがで読破─

 
コーラン ─まんがで読破─

コーラン ─まんがで読破─

 
君主論 ─まんがで読破─

君主論 ─まんがで読破─

 

昔は大変だった

昔の東大出版などの「哲学入門」とかの本であっても「入門」とは名ばかりのかなり敷居の高い門でした。

どういうものかというと、

 

  • 字が小さい
  • 専門用語が多い
  • 注釈が分かりにくい

 

これを読むと、あまりに分からないもんだから「自分がバカなんじゃないか」と思ってしまうんです。

それで全然先に進まないんですね。

これは哲学を勉強しようと思った人のほとんどが感じる壁でしょう。

哲学入門

しかし心配することはありません

全員がこれを読んだときに思っています。

「わっかんねーな」

って。

 

なぜなら高校までの教科書は非常にわかり易く書かれているので、どんなに優秀な頭を持った人でも一瞬は「難しい」と感じるようです。

昔はそもそも普通の人が哲学なんて学ばなかったんです。

 

普通は学ぶといっても専門学校で農業や工業を勉強するだけでも上流の子弟でしたからね。

由緒正しい教養の高い家庭でそういう会話が飛ぶような家庭で育った子供は、いきなり活字本の入門書を読んでいてもそこまで苦ではなかったのでしょう。

 

しかし今は普通の人でも哲学を学ぶようになたので簡単な本や漫画版が出るようになりました

ですから今は哲学を学ぶにもかなり楽になったんですよ。

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

 
史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫 や 33-2)

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哲学的な何か、あと数学とか (二見文庫)

哲学的な何か、あと数学とか (二見文庫)

 

簡単な本が増えた

実は私はこの飲茶っていう人の本は初めは避けていました。

漫画チックで哲学の重々しいカッコよさが無かったので初め馬鹿にしてましたけど、実際立ち読みしてみたらかなり分かり易くてすぐに買ってしまいました

 

何でかというと一つのトピックを短くまとめてくれているんですね。

本来一人の哲学者を語るに当たっては本が何冊も書けるほどの文量を必要とします。

けど、殆どの人にとってはそんな分量は読み切れないんです。

 

さらに、

 

  1. 全然自分の理解が進まなくてイライラ
  2. 理解したと思っても本当にこの認識で正しいのか不安
  3. 無限ループで余計時間がかかる

 

こういうハードルがあるので、多くの人は挫折します。

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小説もそうですけど、昔の版の本は文字も小さくて、字が詰まってて一冊に凝縮されていた情報がものすごく多かったんですよ。

何でそんなに文量が必要かというと、昔は一冊の本で全てを吸収しようとした傾向があったわけです。

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小説の場合、色んな読み方ができるように工夫されていたり、古典の知識を駆使したりして一度で簡単に読める用にはできていませんでした

簡単な本であったら寧ろ避けられていたくらいなんですね。

 

大衆からそういうものが求められていたからですね。

今と違って本は高価なものという認識でした。

沢山読んだからと言って教養があると尊ばれることは無かったとは言いません。

 

が、今よりはそういう認識が薄かったんです。

ですから一冊の本で何年も読み続けるという「愛読書」という認識があったんです。けど、今「愛読書」ってあんまり聞かないですよね。

 

本を何回も読むのはなぜか。 - ノーミソ刺激ノート

 

昔は暇つぶしは本を読むしかなかったので殆どの人が読書をしていました

「趣味は読書」

という言葉が言われなかったといいます。

 

なぜなら本ならみんな読んでるから。

電車内で読書するのは当たり前だったんですね。

私の認識では20年前まではそうだったと思います。

大衆が求めるものが変わったから出版されるものも変わった

出版社も営利目的なので大衆の心持ちで出版傾向が変わるんです。

年に何冊読んだかという冊数を競うようになってそれが教養がある測りのようになってしまいました。

 

なぜかというと読書量が減ってるからですね。

本を読んでいるだけで社会的に教養があるようになってしまいました。

月に四冊読んだら日本全体の上位4%になってしまうそうです。

 

これは勘ですけど多分昔は特定の本を読んだか読んでないかは気にされていたでしょうけど、冊数を気にしてなかったんじゃないかと思うんです。

何でかというと、昔は一般人向けの解説書も少なかったので原書で読むのが普通だったんです。

 

しかもそれを何度も読むのが普通で一冊に掛ける時間も多いのが当たり前だった。

なので気にならなかったはずなんです。

文学全集が流行ったくらいですし。

文学全集を何冊とするのかって難しいですよね。

 

普及版 世界文学全集 第1期 (集英社文庫)

私もそういう風潮を嘆くようになったんですけど、よくよく考えれば簡単に読めるものが多くなったということです。

難しい本でも、何度も読んでいればそのうちわかるようになっていくものなんですけど、私を含め、現代人は時間の無駄が嫌いです。

 

なので、

「こうやって読んでて本当に読めるようになるのか」

と不安になるんですね。

哲学書というのはそれくらい難しいんです。

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しかし、まんがであれば、初めの敷居は突破してくれます。

それを一通り読んだ後では普通の活字本も初読よりは読みやすくなっています。

まんがでわかる! ニーチェの哲学 (まんがで読破 Remix)

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マンガ特別版 中国の思想大全 (講談社SOPHIA BOOKS)

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漫画版を馬鹿にすべきではない

読書好きの人は漫画版を馬鹿にする人もいますけど、難しい本を読んで、

「自分は馬鹿なんじゃないか」

と勘違いするよりは分かり易いものを先に読んでしまったほうがずっと時間の節約になります。

 

昔の教養人みたいな読書生活にあこがれる気持ちもわかります。

けど、それなら漫画版や解説本は隠れて読めばいいじゃないですか。

こういうものはネットで簡単に買えるし、すぐに読み切れます。

 

そして原書で読むとなっても内容を覚えきれていないところがあるので買っておけば読みなおしも簡単にできます。そういう風に漫画を読んでから徐々に専門書に移ればいいんです。

 

まんがで読破を読むべし - ノーミソ刺激ノート

 

簡単なものを飛ばして読んでいてカッコいい新書を先に読んでも普通はわかりません。そんなケチな買い物をしてないで先に簡単な物を読んだほうがお金より大事な時間の節約になるんですから。

 

普通の人は漫画版を読むだけでいいと思いますけど、本格的に学ぶのであればそこから専門書に移ればいいだけの話です。

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