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「中国思想」が分からない人のための読書案内【深く読む】

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ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

中国思想が分からない

中国思想が何だかよくわからないという人は多い。

そういう場合は、今の西洋人の解釈を読めばわかるかもしれません。

というのも、日本人が中国人の思想があんまり掴めないのは、

 

  • 時代が違うから。
  • 西洋的な思想に慣れてるから。

 

ということが考えられます。

そういう人のために読むべき本は、こういうものです。

私も今まで東洋哲学・中国哲学と冠された本は読んできました。

 

だから、こんな本読んでも似たようなことだろうと思ってました。

でも違ったんです。

ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 作者: マイケルピュエット,クリスティーングロス=ロー,Michael Puett,Christine Gross‐Loh,熊谷淳子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/06/19
  • メディア: 新書
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

 

これは、西洋人が西洋人のために作った、東洋思想の本です。

西洋人の常識、現代的な常識を前提とされた書かれ方をしていますから、書いている情報としては一緒でも、少しだけ書き方が違うんですね。

 

まぁ、微妙な違いですから、哲学マニアでない限り読み比べはしなくてもいいかもしれませんが。

日本語訳がされていますから、日本人が読んでも読みやすい本になってます。

そして日本人が日本人のために作った本よりも、別の視点で書かれています。

 

「でも内容は、今までの日本人かだいた解説書と似たようなものなんじゃないの?」

 

と思うかもしれません。

しかし「思想」にテストの答えのような「正解」はありません。

あるとすれば「解釈」です。

 

「解釈」とは、視点によって答えが違うことです。

ちょっと読み比べたくらいでは、違いが分からないかもしれません。

しかし、アプローチ(進め方、読み方)が違うので、今までの「東洋思想」の本で掴み切れなかった視点が含まれていますから、理解が深まりやすくなってます。

 

「目の見えない人がゾウを触って、説明すると、触る場所によって説明の内容が変わる」という意味の

 

「群盲、象を評す」(ぐんもう、ぞうをひょうす)

という古代インドの言葉があります。

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画像:ウィキより

あまりに大きなものは、一部だけを説明すればその部分は正解かもしれません。

しかし、全体を説明するには、多くの視点から物を見ないと、全体像は説明できないということ。

 

上記で紹介したような本も、今までの本と表面上は同じかもしれません。
が、書き方が全然違います。

内容は現代西洋人の常識、特に学生のために書かれたものなので、現代日本人でもなんとなく掴みやすい内容になっています。

 

一般的な日本人は、西洋思想を理解するのに時間がかかります。

それはその場所の常識が分かっていないからですね。

受験で「古文」を勉強する時に「古文常識」を知らないと読解が上手くいかないのと似ています

 

西洋の古代哲学と、中国の古代哲学では、普通は、日本人になじみがあるのは「中国」のほうです。

しかも、書かれていることは「漢字」が多いので、親しんで読むことができます。

 

とはいえ、2000年以上隔てた現代の日本に住んでいると、西洋思想的な考え方が導入されていて、掴みづらくなっているのは事実です。

こういう時は、「西洋人の東洋思想の解釈の本」を読めばいいんです。

西洋人の「東洋思想の本」を読む

明治以降の日本の教育の考え方は、西洋化していっています。

ですから、イマイチ中国思想が頭に入ってこない、納得できない、というのは当たり前です。

ではどういうものがあるかといえば、繰り返しにまりますが、こういうものです。

 

ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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図解 「東洋哲学」は図で考えるともっと面白い

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ハーバードの人生を変える授業2 ~Q次の2つから生きたい人生を選びなさい~ (だいわ文庫)

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東洋哲学キーワード事典

東洋哲学キーワード事典

 

 

一番上のオレンジの本は、西洋人向けに中国思想をかみ砕いたもので、非常にわかりやすいんです。

「思想」は順番に読もう

昔は分からなければ、放って置かれるだけか、「100回読め」と言われたものです。

三国志には

 

「読書百遍、意、自ずから通ず」

(100回読めば、どんなに難しい本でも著者の気持ちが分かる)

という言葉もあります。

 

だから「暗唱」というのがあるんですね。

「暗唱」は、哲学が経験としてよくわかっていない子供に向けて、

「とりあえず覚えておけ」

という感じで覚えさせる教育法です。

 

「論語の暗唱」とかですね。

たとえば小学校ではやたらと「歌」が多かったじゃないですか。

それはその教育の名残りだと思います。

 

文字がまだ上手く読めない小学生には、「読ませる」よりも、「歌わせる」ほうが、効率がいいと考えられたんでしょう。

このように、「学び」には段階(レディネス)があります

 

読んでいて「わかりにくい・難しい」と思う事はよくあることです。

だからといって、「頭が悪い」と考えずに、「順番が悪い」と考えましょう。

その順番は人によって微妙に異なるので、色んな本に当たるしかありません。

ですから、

 

「自分」にとってどういう順番が一番学びやすいか

 

を模索しなくてはなりません。

「学校教育」では、イモ洗い状態ですから、最大多数に合うような教育法が取られます。

しかし、その条件に合わない人も出てきて当然です。

 

更には「思想」「哲学」の場合であれば、学校で勉強することがほとんどないので、自分で模索しなくてはいけない比重が大きいんですね。

だからこそ、ネットでいろんなものを検索して、主体的に学ぶしかありません。

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