ノーミソ刺激ノート

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本の内容が頭に入らない理由と【対策】

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本が頭の中に入らないのは「普通のこと」

逆に頭の中にずんずん入っていく感覚のものがあります。

それは「既に知っている情報」です。

一回読んで納得出来た本を全く忘れているというのは、

 

  • 60歳以上の老人
  • 脳の病気

 

以外に、ほぼ無いはずです。

どうしても頭に入らない場合は7回以上読めば、大概のものは頭に入ります

しかし英語が読めないのに英語の本を読むなんて言うのはダメですよ。

 

納得できたのに忘れていると感じているのは、「どこまで忘れているか」にもよります。

大概は、話を聞いたり読んだりしたら「あー読んだこと・聞いたことある」と思い出すでしょう。

 

そういうものです。

ほとんどの情報というのは全部覚えていたらパンクするので、「必要な時に思い出す」ように、PCの「圧縮ファイル」のようになってるんです。

 

ずっと頭の中にあったらエネルギーを使いますからね。

子供の頃に習った歌の伴奏を聞いたら全部歌えたり、何かの匂いに誘われてあるエピソードの記憶が一瞬で思い出されることってありますよね。

 

そのように記憶というのは本来、「必要な時に出てきてしまうもの」です。

ですから「忘れること」を恐れて本を読まないのは勿体ないです。

大概のことは必要な時にじわじわ思い出すものです。

 

だからどんどん本を読みましょう。

 

それでも本の中では「頭に入りやすいもの・入りにくいもの」があります。

この2種類にはどんな違いがあるかといえば、

 

  • 知ってる情報
  • 知らない情報

 

であるパターンが多いです。

知っている情報であれば、スイスイ読めますし、全く知らない言葉だらけであれば理解が出来ませんよね。

 

例えば、すでに医師免許を持った人が大学医学部の1年生が読む教科書を読めばどんどん頭に入ってくるでしょう。

 

免許を持っているとはいえ、実際に実務経験を持ったうえで1年生の教科書を読んだら新たな発見があると思います。

あるいは「知っている」と思い込んでナメてしまうパターンがあるので注意しましょう。

 

こういうことは『バカの壁』にも書いてありましたね。

 

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

 

 

「妊娠・出産」に関する授業を東大医学部で授業をしていた養老孟司さんが、授業後、男女に感想を書かせたところ、

 

  • 女子学生は「新たな発見があった」など、ポジティブな内容が多かった
  • 男子学生は「高校までで知っている内容ばかりで退屈だった」というようなネガティブな感想が多かった

 

という内容が一番初めの話です。

これは実際に

 

  • 自分に強く関係があると考えている内容
  • 自分の身体と離れているものと考えている内容

 

とで、頭の中に入ってくる内容が変わるという事です。

 

例えばこのように『バカの壁』の最初の部分の内容を書いたわけですけど、これで

  • 「ハイハイ分かった」と思う人
  • 「もっと知りたい」と思う人

の二者では、吸収力が全然違ってくるわけですね。

 

でもそういう風にどうしても興味が持てないという内容はあります。

対策としては

「興味のあるものから読もう」

ということ。

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興味が持てない本を読まなくてはいけない場合

どうしても興味が持てるものが無い場合、漫画版を読むのもおすすめです。

例えば受験勉強で「古典」をやらなくてはいけない。

ほとんどの人は古典なんか興味ないですから、頭に入るわけありません。

(私の専攻は中国古典哲学です)

 

そういう場合は、読んでいてパワーのいる活字本(文字だらけの本)ではなく、絵がサポートしてくれる漫画から読み始めましょう。

今は一冊にまとめられて、さっと急いで読めば30~50分くらいで読めるものばかりです。

 

興味ないものでも数十分はきついと思うかもしれませんが、一回読んでしまえば、一生

「何となく覚えている状態」

を持続できます。

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「何となく覚えている」本がたくさんあると有利

「何となく覚えている状態」が続いていれば、色んな本が雪だるま式にどんどん読めるようになります。

「本を読める人」と「読めない人」とで格差ができるのはそういう事なんですね。

 

読める人はどんどん読めるようになるし、読めない人は何にも読めないまま終わります。

そもそも覚えているとはどういう状態かといえば、必要な時に出てくる感じです。

大切なものはタンスや金庫に入れるじゃないですか。

 

頭の中に入ってることって、案外無くなりません。

忘れてるという事は、どこに保存したか分からないファイルのようなものです。

ファイルが完全になるなることって、今はほとんどありませんよね。

 

クラウドにデータを入れても、自分自身がどこに入れたかは記憶になくても、無くなってることはほぼ考えられませんよね。

探せば絶対にあるはずです。

 

それくらい人間の脳も信用できるものです。

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いつも使っているような机にはおかないですよね。

だからいつでもわかる状態でいることが最善だという事でもないんです。

それは色んな状態があります。

 

  1. 話を聞いて後で「そう言えば聞いたことあったような」と思い出す
  2. 話を聞いてれば「あー聞いたことある」って感じで思い出す
  3. 話を聞きながら、その話の足りないところを補足くらいならできる
  4. 自信はないけど、ざっくり説明できる
  5. 自分で話を組み立てて説明できる

 

こんな感じでしょうか。

これはどの状態でもいいんです。

その分野でお金をもらうレベルなら5じゃないとマズいですけど、そうでなければ、1~2でも充分なんです。

 

例えばテストで答えを書かなくてはいけないレベルであれば3~4でしょう。

マークシート方式なら3でいいでしょうし、記述なら4でしょうか。

このようにレベルがあるんです。

 

だからテスト勉強の場合は「覚えられない!」と焦る必要はないんです。

はじめから、テストというのは5段階で3~4レベルの知識を問う問題なんだから、それなりに回数重ねて読まないと駄目なんだという事さえ知っていれば、

 

「1回読んだからOK」

 

などと思わずに済むんです。

はじめに「知っている情報」だと頭に入りやすいという事を書きましたよね。

だから覚えておくべき情報は最低でも3~4回くらいは読むようにしましょう。

 

そうすればだんだんその情報に関する言葉を覚えて、「解像度」が上がって、人に説明しやすくなります。

ですから、読みながら「分かる」というレベルであれば、「忘れる」ことを恐れなくていいんです。

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