外国語を学ぶとき、
ネイティブの意識を理解しようと努力します。
その一歩として大事なことは、
簡単な単語を辞書で何度も見る。
言葉というのはある大きな「概念」を小さな「言葉」という括りによって
限定化し、人はその限定されたものを使って
互いの認識を理解しようとします。
簡単な単語は出現率が高く、
その分多くの意味があるので
その単語自身の正体が不明確になりやすいのです。
特に日本語の認識しかない場合、
一単語に一義だと勝手に思い込んで
二つ以上の一見係わり合いがないような意味が
一つの単語に入っていたりすると、
途端に混乱し、「外国語は難しい」と解釈してしまうのです。
なので単語を覚える際には、その単語の括りに余裕を持たせてください。
例えば、distinguishと言う英単語の場合、(簡単な単語ではありませんが・・・)
手持ちのジーニアスで調べると、
1見分ける
2はっきりと認める
3特色付ける
4目立つ、有名である
5・・・を分類する
なんて色々ありますが、英語が苦手な人は
この意味をご丁寧に一つずつ覚えています。
ネイティブは一つの単語を5つの意味に分けて覚えていません。
distinguishはdistinguishでしかありません。
どういう認識かというと、
dis(分離)+siting(刺す)
つまり概念としては
1こういうものを
○○○○○
2分離して
○ ○ ○ ○ ○
3刺す
○ ○ ○ ○ ○
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
だから
1見分ける
2はっきりと認める
3特色付ける
4目立つ、有名である
5・・・を分類する
というように日本語にそのような概念を括った言葉がないので、
多くの意味になってしまうのです。
それがネイティブの認識に近づく一つの方法です。