民族と食
海草のことを英語で
seaweed
といいます。
意味は直訳で
海雑草
つまり食べられるものではないということ。
そうです。
主に英語圏の人たちは海草を食べません。
ヨーロッパ系の人たちは黒いものをほとんど食べないそうですね。
だからこそカリフォルニアロールは海苔が外ではなく内側に巻かれていると聞いたことがあります。
昔から海草を食べない民族は海草を消化できないらしいですね。
ですから昔から牛乳を飲んでこなかった日本人に乳製品がアレルギーなどで苦手な人がいるのは当然だそうな。
イヌイットの人たちはアザラシの肉を生で食べて野菜をほとんど食べないし、
パプアニューギニアの人は一日に一キロ以上サツマイモを食べるらしい。
それでも健康には問題が無い。
民族は偏食であるといいます。
人間は空腹の期間が長かった
でも普通だと思います。
よくテレビで「ウニを初めて食べた人はすごい」って聞きましたけど、それってそうかな?って思うんです。
そう思うのはあくまで飽食の今の時代の話で、昔は食べ物が無くて困っていた時代が殆どです。
だからこそ人類の身体は水さえ飲んでいれば数か月は生きられるようにできてるんです。
だから昔の人は一通りのものを食べたんでしょう。
食と好奇心
中国の伝説上の皇帝で「神農」(しんのう)という人がいます。
「本草学」というのは昔のアジア圏の「医学」のことです。
その神農は、一通りの草木を赤い鞭で払って切って食べて、毒の有無を調べたと言います。
そんなので生きていけるのかって思いますけど伝説上の話です。
個人で全てをやったわけではないでしょうが、昔はそういう人は実際にたくさんいたでしょう。
それは空腹のためかもしれませんが、興味本位の可能性も十分にあります。
沢山毒に当たって死んだ人はたくさんいたでしょう。
だからこそ今日の本の中には、毒に関することが集められた本がたくさんあるんです。

毒をもつ生き物たち ヘビ、フグからキノコまで (楽しい調べ学習シリーズ)
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こういう知の集積は過去の死者の活躍によって成り立ってるんですね。
小学生の頃は「蟻を食べた、甘かった」と言っている人が何人かいたでしょう。
それは要するに興味、好奇心でものを食べるんですね。
赤ちゃんがなんでも口にするのと一緒で、人間は本来的に全部食べてみるというものがあるんです。
赤ちゃんが幼いからという意味ではなく、歴史的な過程を追って大人になるんです。