人が人を恨む仕組みっていうのは簡単で
自分と違う考え方
の人間を一番恨むんです。
世界の戦争の原因はどれをみたって同じ。考え方の相違なんです。
中でも一番恨むのが世界観。
絶対視する考え方を覆す考えは徹底して潰されます。
なぜかといえば、その世界観は自分自身だから。
つまり存在否定に繋がります。
自分の存在否定の境遇にあったら、相手を否定しないと自分の世界観に矛盾が生まれるので存在価値が危ぶまれますからね。
でも世の中が全て一つの考えでまとまった場合も生物の生存の危機に繋がります。
その内容がこちら↓
社会的多様性 - ノーミソ刺激ノート
ですから争いが無くなることはありません。
生物の体というのは物理的な生存が危ぶまれると一番生存率の高い行動を起こすように
本能的に備わってるといいます。
それは心理的な生存も同様。
人間は物理ばかりではなく、心理の世界でも生きているんです。
権力や財産なんかの為に戦争はよくないとか、よくいいますけど、人と人が争う仕組みは善悪で結論がつけられるようなそんな簡単で甘いもんじゃないんですよ。
極めて小規模な自己防衛の延長線上の出来事なので複雑で矛盾だらけ。
ではそんな世界でストレスをためないにはどうすればいいか、自分の中に矛盾した考え方を併せ持つんです。
社会人の多くの人が自分の仕事にプライドを持ってると思います。特に男にとっては仕事が人生であり自分自身になることがありますよね。
でもあなたの仕事って無いほうがいい場合だってありません?
たとえば私は教育関連に進みたいと思ってますけど、教育は、いざやろうとしたら生徒、学生にマイナスに働くことだって十分ありえますし、その数は無視できないんじゃないでしょうか。
つまり何もしないほうがよかったという結果だってあるし、教育方法としてもそのような考え方があります。
何かに作用を加えた時点でそれはプラスにもマイナスにもなるんですよ。一時的にプラスでも後でマイナスになったり、その逆もあります。
大学合格したは良いけどその後・・・など時間によって物事の価値判断は平気で動くんです。
どの仕事でも一緒でしょう。
では本当に働かなくても良いのか?
そうではないから今働くんでしょう。
ノーベル賞をとった南部さんの「対称性の破れ」というのがあります。
宇宙にプラスとマイナスの電子が同数だったら全てが光って消えて無くなってしまうのに、どういうわけかマイナスの電子が多く残っている。
あまり物のマイナス電子のお陰で物体が存在しているということらしい。

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矛盾同士が矛盾しあってるから世の中成り立ってるんじゃないでしょうか?
その為にはいつでも自分をずらす事ができるようなフットワークが重要なのでは?
でも、ずらし過ぎも駄目だけどね。