カタカナ語っていろいろ知っていくと楽しいじゃないですか。
中学生くらいから段々そういうものを覚えだしますし、授業でもやった覚えがあります。
昔の国語の授業ではなかったと思いますけど、私の時代は中三の三学期の成績が関係なくなった授業の時に「覚えておくべきカタカナ語」みたいなプリントが配られてそれがおもしろくって覚えた経験があります。
その中に確かあったのが「パラドックス」なんですね。
その時は単純に「逆説」っていう対応する単語しか書かれてなかったはずですけど、大学に入って色んな語源を気になって調べようと思った時にこのカッコいいカタカナ語も調べたんですね。
語源はギリシャ語。「パラ」は「~に反する」。
「ドクサ」は、「常識」「通念」。
合わせて「常識に反する」「通念に反する」という意味です。
日本人は英語として認識してますけどもともとはギリシャ語です。

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以前にも書きましたけど英語の語源はラテン語とギリシャ語が大いに関係しています。
ラテン語は同じアルファベットなので関係する本も読み易いんですけど、ギリシャ語をちょっと勉強してみようと思ったんですけどアルファベットが読めないんで独学は難しくてすぐに諦めました。
哲学やってるんだったらギリシャ語も簡単なものはできたらいいと思ったんですけどね。
結局外国語は中国語と英語と漢文くらいしかわからないんですけど「パラドックス」でちょっと漢字と関係することを思い出したんで書いてみます。
「学ぶ」と”Study”の意味と違い - ノーミソ刺激ノート
中国人の漢字の考え方って日本人と違うって知ってた? - ノーミソ刺激ノート
中国古典における漢字の考え方に縦糸、決まりごととしての「経」と例外としての「権」という二つの漢字があります。
「経」は経済とか経典とか経験とか常識や慣習や法律に組み込まれている正統的な考えのこと。
「権」は、「経」とバランスを取るための分銅みたいな物。
実際に量りたいものの重さと同じ重さの分銅が「権」そのものの意味です。
たとえば人に暴力を振ってはいけない「経」があっても、自分が殺されそうでどうしようもなかったら正当防衛として暴力を行使「権」しても構わないですよね。
「権力」というものは実態ではなくて世の中のバランスを取るための人為的な力の事なんですね。