「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」
『孫子』の「兵法」と呼ばれる有名な一節です。
それだけじゃなくて世界中で読まれている本なんです。
ナポレオンの愛読書ですからね。
これは兵法(戦いの方法)だけのことを言っているのではなくて、
人と人とのコミュニケーション全般のことを言っています。
世の中はグローバルと言って
英語などの外国語を覚えたり、
海外の文化を受け入れるように
しようとする風習がありますね。
確かにそれは大切なことですが、
外国のことばかり知っていても
自分の国のことを知らない人間は
馬鹿にされるんです。
それは全くグローバル的ではないから。
自分の国をAとして
外国をBとすると、
グローバルというのは
A+B
A×B
によって
文化文明の種類の保護(A+B)と
新たな文化文明の創設(A×B)を
目的としているのです。
そうすることによって人類の文化文明が豊かになり
多くの人々が幸せに偏見や差別されることなく
暮らせるようにするのです。
それが何故いいかというと、
極論を考えてみれば、
いろんな考え方や文化を持った人間が居ることによって
地球や宇宙の環境の変化で
人類に危機が生じた際に
生きるための逃げ道を
見つけられる蓋然性が上がるからなんです。
人を助けたり、ボランティアするなんて
偽善、綺麗事、自惚れだと思っていませんか?
人を助けることもエゴイズムの一種なんですよ。
他人を助けることは最終的に
自分を守ることに繋がるんです。
人間誰しもエゴイズムを持っています。
究極のエゴイズムは
世界が平等平和になることを目指すことです。
「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」
の最終目的は「不戦」です。
あらゆる立場を理解し自分自身の事を知ることによって
自分自身が守られるのです。