テレビの出始めの頃はこう言われたそうですね。
でもそれって本当なんですよ。
なんでかって言うと、
例えばバラエティーの場合、
タレントが喋った言葉をテロップ(字幕)として流したり、
漫才中に笑っている観客の画像やその声を足したりして、
「ここはこういう意味」
「ここは笑う所」
というふうに視聴者に指示しているんですね。
つまり余計な情報がある。
漫才を見せるなら漫才風景だけを見せればいいのに
それにテレビの編集が加わっている。
ニュースの場合もそうで、
事件や情報だけを伝えればいいのに、
コメンテーターやら、知識人に喋らせて
純粋な情報に私的な意見を加えている。
この様に無駄な情報を加える事によって
視聴者側は考えるスペースを狭められてるんです。
なので頭が悪くなる。
考えるスペースが狭まると何故頭が悪くなるかといえば、
例えば、IQテストのケースで考えてみましょう。
問題:
55=0
228=2
6131=1
896=4
7863=3
これらの共通する意味を答えなさい。
まず考えたい人のためにスペース空けますね。
続きは下にスクロールして下さい。
答えは「○の数」です。
問題:
55=0
228=2
6131=1
896=4
7863=3
つまり、左辺は数字の情報には意味がなく、ただの画で、
右辺は左辺の丸の数を表しているんです。
これは左辺に数字としての情報しか認識できない場合
答えることはできません。
IQに関する問題はどれも無駄な知識を抜きに
純粋に子供でもわかる問題というのがポイントです。
つまり偏見を持たず、自分で考える力。
「抽象度」という言葉で表されます。
さっきの問題の場合、
情報を具体的にして、数字を足してみたり引いてみたりする人もいるでしょうが、
そんな算数が抽象度が低く、自分で勝手に具体性をもたせている。
それでは答えに近づけません。
数字には数の意味があるんだと思う偏見(バイアス)によって
違う見方ができなくなるんです。
テレビの話に戻ります。
テロップやコメンテーターは視聴者に
テレビ局側が視聴者にして欲しい考えにするように
情報を多く与えているのです。
そうすることによって純粋な情報を視聴者に考えさせず、
コメンテーターの考え方に流されてしまいます。
逆に頭を良くするためには
純粋な情報だけを見るようにテレビを見て、
コメンテーターやテロップを無視しながら
自分で考えることです。
無視まではしなくても、
余計な情報に対して批判的に自分で考えてみるのも
頭が良くなります。
でも見てしまうと、わかっていても無意識で
テレビの思う方向に進んでしまうので
いっその事テレビは見ずに、
抽象度の高い
新聞や本などを見たほうが頭にはずっといいのです。