知識とは
goo辞典によると
知ること。認識・理解すること。
また、ある事柄などについて、知っている内容。
つまりデータです。
知性とは
1 物事を知り、考え、判断する能力。人間の、知的作用を営む能力。
「―にあふれる話」「―豊かな人物」
2 比較・抽象・概念化・判断・推理などの機能によって、感覚的所与を認識にまでつくりあげる精神的能力。
つまりデータに基づく精神的作用です。
多読や速読をする人は知識をたくさん入れたいと願っているんでしょう。
私もそうですがどちらかというと長期的な財産となるのは知性のほうだと思います。
一方小説や哲学などの速読ができないものは知性が上がると言っていいでしょう。
読書をする際に、どうしても情報の摂取を目的にしている人が多いですよね。
しかし読書はデータを仕入れるためのものではありません。
そういうことはAIでもできることです。
人間ができることは精神的な働き、作用です。
そういう心の動きを得るためには、人と接するか、小説を読むことが有効です。
もちろんそういう事が得意な人はそれをすればいいと思いますが、人はどうしても情報を得たら心が動くわけです。
といっても、どういう心の動きがあるのかというのは、実は自分では、なかなか分かりにくい所ではあります。
なぜなら、普通、はじめの内、それを無意識で思っているだけで、意識的に本当は何を思っているのか、ということは意識に上がってこないんです。
人間ができて、AIができないこと
じゃあどうすればいいかといえば言葉にすることです。
人は読書をするとストレスが軽減されることが分かっています。
それは何でかって言ったら、自分の気持ちが言語化される喜び、心を鏡を見るように理解ができるようになるからだと思います。
これは勘ですけど、人間の寿命が延びたのも言語の獲得が関係しているんだろうと思います。
その作用を無視して、データをコレクションしているだけではもったいないので、それをアウトプットしてみると、自分が何を考えていたのかということが分かるんです。
小説や哲学書は比較・抽象・概念化・判断・推理するものなので一朝一夕に向上するものではありません。
ですからすぐに効果が表れるものでないものもあるということを覚えておくべきなんでしょうね。