ノーミソ刺激ノート

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人と違う発想に至るには(新発想を得る手引き)

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人が読めない本を読もう

人が読んでいない本を読むことです。どんなものを読めばいいかといえば古典です。

しかし世の中の99%以上は読んでないんです。

受験で重要視されていないし、そもそも本格的に読むとなったら大学以上に進まなければ「面白い」と思えるところまでたどり着きません。根気が必要なんですね。ただ、誰でもある程度の古典は題名だけは知っていたりします。

ではなぜ読まないかといえば読めないんですね。しかも読む価値がわからないまま高校までの勉強は終わる。でもそれを読んでいれば普通の人が知りえない事柄を発想することができます。

 

古典を読む意味を考える。 - ノーミソ刺激ノート

 

なぜかといえば、例えば人は世代ごとに考え方が違いますよね。世代が違えば同じ世の中に生きているようで根本的に考え方が違っていたりするんです。それは親と感覚が違うことを痛いほどわかっていたりするんじゃないでしょうか。

世代の「世」というのは「十」を三つ繋げた字です。(「廿」は二つ繋げた字)

つまり一世代三十年ということです。ちょうど親子くらいの差なんですね。

「100年続く老舗」となったら、大体そこの主人は3代目か、息子が4代目と計算できます。たった30年の差で違いがあるんだったらそれ以上となれば当然信じられないくらいの差があって当然なんです。何となく古典を読んできたでしょうが、あの世界の人たちは根本的に感覚が違うんです。

その全く違う感覚の人の考え方を取り込むことによって新たな発想に至ることができるんです。

古い本が新しいと感じるのは距離感

三十年分離れていたら考え方が結構違うということは時間的に距離が離れてるということですね。

親子でも感覚は違いますが社会人であれば体感しているでしょう。

昔は(80年代)定年は55歳でした。ということは22歳から働き始めるにしても33年働くってことです。ですから人が働く年齢って大体30年ということです。なのでそれで一世代終わっちゃうんです。

現代は定年が伸びたとはいえ、それでも中心になって働く人は25~55歳位でしょう。よくできた字だなと思いませんか。

 

定年が伸びた分、働き始める年齢も上がってきているんじゃないでしょうか。今は大学院を出て働き始める人も多いし、22歳から就職して3年だけそこで働いて独立する人も多いですし、これからそういう人も増えるので保証も増えていくでしょう。

そして30歳以上離れた人から話を聞くと、とんでもない発想をしていたりすることがありませんか。まさに感覚が違うんですよ。

今の新入社員の感覚とバブル時代の「24時間戦えますか」のモーレツ世代がそうですよね。残業当たり前の世代と、サービス残業憎しの世代の仕事の考えが同じわけがないんです。かといって批判はしません。

批判するのは簡単ですが、両方とも正義があるんです。

正義とは絶対的な正しさではなく「世代間で納得できる考え方です」。時代によって正義は違いますよね。

 

「考え方が古い」と批判するのは簡単です。誰でも知ってる定型文を使っているからですね。そんな言葉を使っていたら「人と違った発想」なんかできません。

簡単だからこそ批判できるのは気持ちいいですが、逆に言えば考えつかないような次元で生きているんだということです。その考えを持ってきて今の時代にマッチした考え方を創造したら「人と違う発想」を得ることができるんです。

たかだか30年でそうなんですから、300年、3000年となれば宇宙レベルの距離感に感じるのは当たり前です。

 

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古典を読む意義はそこにあるんですよ。何でもかんでも新しいのがいいのではないんです。自分の近い世代の話に乗っかるのはわかりやすいですが、袖れは新しい発想は生まれません。

芥川龍之介が大正時代に『鼻』を発表されたとき、大御所の夏目漱石はそれを激賞したとされています。なんで激賞したか。「新しい!」と言ったんですよ。

『鼻』を代表とする「王朝もの」(羅生門、芋粥など)というのは平安時代の『今昔物語』を元ネタとしたものです。こともあろうに漱石ともあろうお方が『今昔』を読んでなかったの!?と驚くでしょうが。読んでなかったんです。

漱石は東京帝大英文科卒でありながら漢詩が書けるくらい古典通です。現代の古典通であれば『今昔』くらいは漫画でも出ているくらいなので読んでいて当たり前ですが、当時は誰にも知られていないような埋もれた古典でした。

今昔物語(上)―マンガ日本の古典 (8) 中公文庫

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それを発掘したのが芥川で、現代の『今昔物語』研究では、必ずと言っていいほど芥川の名前が出てきます。

つまり古典というのは古いものではなくて、現代的な発想の根っこにありながらも、現代から離れた発想であるということです。

 

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英語の丁寧語が過去形を使う理由

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英語で丁寧語を使うときに過去形を使いますよね。あれは時間的な距離だけではなく時空全部の距離感覚をもって使っているんです。これって英語の先生でも知っている人は案外少ないです。

時間と空間は実質同じものなので過去形を使っているまでです。

 

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ですから戦後ものすごい勢いで経済発展したのも物がなかったのもありますが一気に外国の学問を取り入れたからですよね。遡れば明治維新もそうです。

それは空間的に離れたもの、つまり外国の考え方を取り入れたからこそ新しい発想が生まれたわけです。今は同じように過去のものを読んでいる人が少ないからこそ読むことによって、違うものが得られるんですね。

ですから今は漫画で色々古典を学べるので読んじゃいましょう。

 

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