はじめに
学生時代は自分の得意分野が多岐にわたっていたり、興味あることが多すぎて何に進むべきか悩むことがあるじゃないですか。
あとは特にやりたいことがないとか。これが一番多いでしょう。
最近は副業ブームです。独自で事業を始めることも以前よりは簡単になりました。
昔は肉体労働が仕事の中では一番多かったし、頭脳労働で見身体一個使って一つの仕事しかできませんでした。
しかし今はパソコンやスマホのおかげで気軽に色んなことができます。
ブログもその一つですよね。でも今までの本業をどうするかってことも進路に迷うってことですよね。
ブログでどうやって収益を得るかといえば、普通はアフィリエイトです。
つまり広告収入ですね。それって儲かるのかって思われがちですし私も思ってました。
けど、三か月くらいで収益は上がりましたし、ちゃんと毎日更新していれば雪だるま式にアクセス数は増えるので収益も上がります。
でも、実際やってみないと、うまくいくかどうかわからないから迷うって人は多いと思います。
そういうときって要するに森に迷い込んだ状態と同じなんですね。
その状態をどうやって脱するでしょうか。
一つは救助隊が来るかもしれないからそこにとどまる。
と答える人が多いのではないでしょうか。
そういう方法をあらゆる場面で見聞きしたことがあるでしょう。
たしかに実際森の中で救助を求める場合はそれも一つの方法かもしれません。
が、留まる場所が人が入りにくい場所だったり気づきにくい場所だったらどうでしょうか。救助隊が助けられない状態だってあるはずですよね。
デカルトはそういう場合はそこに留まるのではなく、一つの方向だけに進み通せと言っています。
- 作者: デカルト,Ren´e Descartes,谷川多佳子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/07/16
- メディア: 文庫
- 購入: 31人 クリック: 344回
- この商品を含むブログ (202件) を見る
そうすればいつかは森ではないところに出られます。
それと同じように進路に迷った際はどれか一つに絞って「これだ」という方向に一直線に行ったほうがいいということがあります。そうすればその分野で卓越した能力を身につけることができます。
勘が冴えている人や迷っていても心に余裕のある人は初めから試行錯誤してもいいかもしれません。つまり生き方がこなれている人ですね。まずいのは迷っているくせに初めからあらゆる方向に手を出すことです。
つまり二つの方法があります。
- 同時並行に始める。
- 一点に集中して突き進む。
副業ブームは「同時併行型」
最近は副業ブームで色んな事を同時並行的にしようという考え方もあります。働き方改革という名のもとそれが認知されてきてますね。10年くらい前からホリエモンはそんなことを言ってます。
本屋で平積みされている『多動力』は今まで書いていたことのまとめ集です。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
- 作者: 堀江貴文,星井博文,三輪亮介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
それはもちろん一理あります。日本の様に恵まれた環境ではいろんな方向に手を出しても命まで失うことはほとんどありませんし、そもそも色んな事をしてもいいくらいに国家的な余裕があります。ですから安心してビジネスができるというのがあります。
ネットも自由に使えますから肉体的制約があっても小さな資産から徐々に資産を築くこともできます。
現代日本では二つの方法があるでしょう。
- 簡単に始められるものであれば同時並行的に始めてもいい。
- 少し困難なことであればとりあえずの間はそこに絞ったほうがいい。
現代日本では失敗しても餓死することはほとんどないので、「同時並行」は有効な手段でしょう。が、それはある程度の器用さが必要なので自分には難しいと思ったら一点に絞って突き通してしまえばいつかは抜けられるでしょう。
多数派は「一点集中型」
昔は殆どの人が肉体労働をしていましたから、身体的な制約もあって一点集中が効率的でしたし、それが道徳的にも尊ばれました。現代はネットやAIで簡単に副業ができるようになりましたから、多少楽になったとはいえ、それでもまだ難しいことが続きます。私は10年もすればBI(ベーシックインカム)が整備されるんじゃないかって思ってるんですけど、それもまだ予想の範囲内です。
そして誰もがみんなそんなに器用な生き方はできないでしょう。一方で分散したほうが簡単だという環境の人もいます。色んな制約があって、シガラミがあって生きている人も沢山います。そういう場合は余裕のあるうちに一点集中で努力し続ければ人より優れたものを手に入れることができます。
そうしていくうちに生き方にも余裕が生まれて他のことにも手を出せるようになるかもしれません。
人間の生き方は本当に千差万別なので、万能的な答えはありませんが、一点集中であれば抜け出せるかもしれません。
デカルトとは
デカルトは中世の哲学者です。
- 作者: デカルト,バラエティアートワークス
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/04/30
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
漫画版であれば非常にわかり易いです。それでも何度も読んだほうがいいですけど。
哲学書1000冊読んだらどうなるか。 - ノーミソ刺激ノート
その時代、世の中に色んな論説があふれて確かなものが分からないという時代の哲学者で「疑いようもない確かなもの」ということで
「われ思う故に我あり」(コギト・エルゴ・スム)
という言葉を編み出しました。
当時も現在もデカルトは批判の対象になることはありますし、私もそこまで好きな哲学者ではありません。
が、彼の考え方というのはいざという時に役立つものなのでぜひ入門書でも一読しておいたほうがいいです。