はじめに
語彙力や言語感覚を磨くには一般的に本を読むこと、小説を読むことが推奨されます。私もそれは大いに賛成です。
他にもいろんな方法で言語感覚を向上させる方法はありますが、読書をすることは一番効率的な方法だと思います。
ただしそれだけが一番の方法ではないというのも事実です。
言語運用能力は聴くこと話すことなどの音声、オーラルの言語を活用することも重要ですし、それのほうが使えると思います。
文章能力も一つの言語能力ですけど、即興で話をする際の口語表現もまたコミュニケーション上では絶大な威力を放ちます。
この力を得るためにも読書は当然役に立ちます。が、オーラルコミュニケーション(口頭会話)ではオーラルのインプットアウトプットも必要なんですね。
そこでお勧めしたいのがラジオです。
ラジオを聴くなら芸人のラジオ
特に芸人さんのラジオですね。
芸人のラジオというのは本当にどうでもいいこと、中身のないことをいかに面白く語るかという力に秀でたプロが1~2時間話し続けるんです。
ラジオ好きの人も多いでしょうが、私が12年ラジオを聞き続けて一番面白いと思うのが「バナナマンのバナナムーンGOLD」です。
公式サイトではラジオクラウドとして過去の放送の一部(といっても1時間くらい)が聴けたりします。
過去にはiPodのメディアで「ポッドキャスト」の中でラジオ以外の話が聴ける機会もありました。
これはTBSラジオの放送で多くの番組が番組自体の宣伝を目的として番組の15分~30分くらいの1クダリを載せていることが多かったんです。
バナナマンの凄さ
が、バナナマンの放送は違ったんですね。なんと2時間番組の放送内の一部ではなくて、放送後の時間を使ってフリートークをしていたんです。
番組名は避けますけど、毎回収録内の内容ばかりではなく「この放送は試供品」だという事を強調した音声を毎回前後に入れて「ちゃんと本放送聴けよ」ということを毎回聞かせる番組もありました。
バナナマンの放送はそういうことなく、楽しい放送を毎回やってくれていたので、ポッドキャストが終わって長いフリートークがなくなってしまった後でも継続的に聴いています。
こういうことは他の番組でもたまにやっていることもありました。大体15分くらいでした。長くても30分でしたね。
そういう中、バナナマンは毎回のように1時間のフリートークが通常のようにあったんですね。2時間あるという事もザラでした。
最高で3~4時間の時もあったはずです。
これの何がすごいって普通、芸人さんのラジオでもフリートークが難しいので1時間の放送であれば30分はフリートークで、残りはメールを募集したコーナーで乗り切るのが普通。
若手の放送は1時間ですが、バナナマンのようなベテランになると2時間放送になります。
そういう中、バナナマンはフリートークだけで無限と言われるくらいのフリートークができるんですね。
ネタが多いという事もありますけど、同じ話も毎回のように出てきます。でも聴けるんですね。寧ろ「その話聴きたかった!」と喜んでしまうくらいです。
バナナマン自身も楽しく長く話しているんですね。
そもそも面白いですし、特別難しい言葉を使っているわけではないんですけど、言語能力が卓越してるんですね。
特にオノマトペ(擬音語)をよく使っています。
これは完全に個人的趣味で、人によっては別の番組が一番だという人も当然います。
私自身が一番面白いと思ったのが、コーナーに頼らない無尽蔵のネタ、やりとりの力なんですね。
他にもいろんな番組を聴いていますけど、また機会があったら書きたいと思います。