速く読みたいという気持ちはわかりますが、そう思わないほうがいいです。
何故なら早く読もうとするほど読めないからです。
読書慣れしてる人が速く読むのと、慣れていない人が速く読もうとするのは全く違います。
読書と水泳
それは例えば泳ぐことと似ています。
水泳が得意な人は速く泳ごうと思ったら余力を使って余計な力を使わずに泳ぎますよね。
逆に得意でない人が速く泳ごうと思っても筋肉が硬直するばかりで終いにはおぼれてしまいます。
本を読んで知識を得たい!早く結果が欲しい!と思うあまりに焦るだけ焦って結局何も読めない、理解できないというのはこういった理由があります。
読書スランプとでも言いましょうか。受験生に多いですね。
人間は嫌なことを早く終わってほしいと願うものです。
本来勉強が好きでもないのに勉強をしている、でも偏差値を上げたいというような人が陥るものですね。もしくは好きなのに、周りのプレッシャーや自分自身から出るプレッシャーで読書が進まないという事もあるでしょう。
慣れていない人はまずは活字に慣れることです。
そして落ち着くことです。
速く読もうとしても読めません。まずは理解できているか、理解していたら必ず先に進めます。
もしかしたら場所が悪いかもしれません。私は家で読書をすることを勧めません。絶対に集中できるところを探して自然体で本を読める場所で読んだほうがいいです。
簡単なものから集中して読む
今読んでいる本が難しいのであれば、もう少し簡単なものからでいいんです。
簡単なものを分野を集中して10冊も読めば、大抵その分野の中級者クラスになれるでしょう。
まんがや図解シリーズのものがおすすめです。
最近は人気の分野であれば大抵漫画版がありますから、それから始めるだけでかなりハードルが下がります。
まんがはカッコ悪い!と思うかもしれませんが、初めだけでいいんです。絶対に初めは馬鹿みたいにわかりやすい子供向けのものからのほうがいいです。
簡単なものを読むのはカッコ悪いと思う気持ちはすごくよくわかりますが、読書に雑念は無用です。絶対にあってはいけません。できるだけ余計なことを考えず、純粋に楽しまないといい読書はできません。
読書の中級者とは
初級と上級って何となくイメージがわくかもしれませんがどんな分野でも中級ってイメージしづらいでしょう。
中級者ってどういう定義かっていえばここでの定義ですけど、上級者(専門家)の話に4~6割以上ついていければ中級者って言ってもいいんじゃないでしょうか。
簡単なものでも10冊も読めば共通点が出てきます。それはその分野で絶対に知るべき事柄という事でしょう。
そういうものが重要度順にグラデーションのように「みたことある事柄」が10あるうちの中から理解できてくるはずです。
そうなれば上級者の話が分かるようになるわけですから、難しめの本でも少しは読めるようになるんです。
こういうのって長い道のりだなって思うかもしれません。
でもそれってたくさん本を読んでいる人(上級者)と比べるからそうなんですね。
先を考えるとそうかもしれませんが、ほとんどの人は一生に100冊も本を読まないでしょう。
月に四冊読む人が上位7%という話ですから、上級者は無限に読んでますし、ほとんどの人は読んでいません。
読書力も差がある
そう。お金と同じですけど格差があるんです。
読書力がある人とない人ではガクンと差があります。これはどんな分野でもそうでしょう。初級と上級の差は埋められることがないんじゃないかと思えるほどです。
それは世界の大富豪と一般庶民を見てもそうでしょう。
お金で格差があればわかりやすいですから政治の話題として文句を言いやすいですけど、世の中には格差があって当然なんです。
読書力があっても身なりは普通の人だったりするので大抵は一般庶民と同じように暮らしています。そこに簡単に行けると思えそうですけど普通はいけません。
ですからまずは上級者を見ずに身近な大衆よりも一つとびぬけた人間になりましょう。
それはまず簡単なものを集中的に読むことから始まります。