仕事ってストレスが付きものじゃないですか。どんな仕事だってやりたくないことはある。しかも雇われの身となったら尚更ですよ。
しかしそういう仕事の考え方はこれからドンドン変わっていくでしょう。
「やりたくないことでも進んでやる。これが仕事だ」
という気合をウリにした仕事マインドはこれから無くなっていくでしょう。
驚きの記事がありました。
働きたい時間もフリー、やりたくない作業は禁止という仕事場です。
当たり前と言ったら当たり前ですが、やりたくない仕事をすると効率が落ちます。
そして作業をやる側の気持ちも下がってしまって、長期的に見ればそれは経営側のためにならないわけですね。
当たり前なのに無理にやらせるというのがこれまでの常識です。でも常識を無視したらやりたくないことをやるのは非効率なのは明らかです。
僕は掃除がすごく嫌いなんですよ。仕事でも家でもとにかく掃除が苦痛でしかない。僕が嫌いってことは全員嫌いだろうと無意識に思っていたので、工場の掃除をパートさん全員にきれいに割り振っていたんです。でもあるパートさんが面談している時に、「ずっとエビの殻剥きをしているので、最後に掃除をするのは気分転換にもなるし好きです」と言ったんです。それを聞いた時、僕がこんなに嫌いな掃除を好きっていう人もいるんだなと驚きました。同時に、もしかしたら他の作業も好き嫌いがあるのかなと思ってパートさんたちに作業の好き嫌いを聞いてみたんですよ。工場での作業って、エビの解凍、エビの殻剥き、衣をつける、重さを量る、パックに詰めるなど意外と多いんですが、おもしろいくらいに好き嫌いがバラけたし、そんなに嫌いという作業も多くなかった。全員が嫌いという作業が一つもなかったんです。だったら、誰しも嫌いな作業はやりたくないだろうし、全員が嫌いな作業がないのなら好きを優先して働くことで嫌いな作業をすることを禁止にしても問題ないだろうと。
これって凄い気づきじゃないですか。やりたくないことは皆がみんな同じじゃない。
確かにバイトをやってるときに「あの作業ヤダ」という話になりがちですが、実はそのネタってあまりみんなが共感するネタではないんですね。
なぜかといえば好みは結構バラバラなんです。
私はケーキ工場で数か月バイトをしたことがありますけど、そこではこの記事の工場のように作業が細かく分類されています。たくさん作業があると、その内には誰でも10の内1つか2つは嫌なものがあるもんです。一方、ほとんどのものは苦痛じゃなくて、どれか1つは楽しいっていうことがあります。恐らくどのバイトでもそういう事はあるでしょう。これは個別に差があまりないんじゃないでしょうか。
休憩時間に「あの作業苦手だ、嫌だ」という話はよく話される内容でしょう。が、いろんな人と話しても同一の作業が誰でも苦手という事は無いんですよね。たくさんある中で好みが被る場合はありますが全部が被ることは寧ろ稀でしょう。
もうひとつ仕事でよくあるのは午前と午後で作業内容が変わったり、急遽、指示変更が加わることですね。
人によっては「同じ作業ばかりだと退屈する」という人が結構多い気がします。でも一方で「同じ作業のほうがいい」というひとも半分くらいいると思うんです。
私の場合は作業が苦痛じゃなければ「一日中同じ作業やってくれ」と言われると安心します。ずっと同じことをしていたいんです。
一日の内で何度も作業が変わるのが嫌なんですね。そもそも気を遣うので作業が変わってしまうと、その度ごとに集中力が切れて「ミスしないか」と不安になるんです。しかも何度も作業するとまた「変わるんじゃないか」と作業中もドキドキして集中できません。「同じ作業が続くと」
仮に、全員が嫌いな作業が出てきても別に僕らとしてはどうでもいいんですよ。もしそうなったら全員きれいに公平に割り振ればいいだけの話なので、○×の結果がどうなろうとどうでもいい、全く関心がない。そこじゃないんですよね。
これはそうですよね。それが普通です。こういうことがあれば納得して交代でそれをすると思います。
こういうことができる仕事はまた限られるかもしれませんが、とは言ってもそんなに限られることでもないと思うんです。多くの仕事が参考にできることだと思うし、こういう仕事が増えればみんな幸福になります。
何がすごいって何となくこういうことは皆思ってたことですけど、不安でできなかったことだと思うんです。
こんなことやったら仕事にならない。
そういう根拠がない信仰があるんです。だからやらなかっただけでしょう。
こういうことができる経営者が増えれば、社会的な雰囲気も変わって、作業員に嫌な仕事をさせている経営者のところには人が集まらないようになるでしょう。
ドンドン楽ができる方向にマインドを持っていけば見えてくるものがあるはずです。