書く手順
闇雲に書いていては、いつまで経っても書けません。
順序立てて進めていけば、1~2日で完成します。
用意するのは読む本(借りたものでもいい)とメモになるような紙です。
- 本を選ぶ
- 漫画版を先に読んでしまう
- 本編の初めと終わりを読む
- その間をパラパラ見て気になった個所を引用メモに書く
- パッと見たところの行を引用する
最速にこだわるのであれば、漫画版を読むところはカットしても大丈夫です。
しかし、普段読書をしなれていない人が大半でしょうから、初めに漫画版を読んでしまうのは良い手です。
遠回りに思えるかもしれませんが、どんなに難しい本でも漫画版であれば3.40分もすれば読めてしまいます。
読書は「知識」で読むものなので全体のざっくりした知識を頭に入れておくと、良質な分が書けるようになります。
ですから、
- なるべく薄い本を選ぶ
- 初めと終わりと真ん中を読む
- そこの気になった個所を引用してそこの感想文を書く
こんな感じなら一応書けるでしょう。
ここで収容なのは「引用」です。
読書感想文は、「引用」で成り立つと言ってもいいです。
もうギリギリでどうしようもない時、感想文の出来なんかどうでもよくてトニカク仕上げられればいいって時はこれでいいでしょう。
が、少しでも時間があるんならすぐに読めるので読んだほうがいいと思います。
これを見ると全部読まなくても話が分かるだろうかと不安になるかもしれませんが大丈夫なんです。
人間はいくつか点があれば勝手に線で結ばれるようになっています。
ですから短いものを読むことをお勧めします。
文章という文章はすべて引用でどうにかなります。
むしろ引用がないと説得力がありません。
引用個所は原稿用紙1枚につき3か所を目標でもいいでしょう。
ですから3枚であれば9か所、5枚であれば15か所あれば充分でしょう。
もちろん多少プラスマイナス有ってもいいです。
中学生高校生におススメの読書感想文の本を紹介します。
漫画を読んじゃう
漫画であれば30分もすれば読めます。漫画はダメだって思っている人もいますが、絵が入っていることで文字だけで理解できなかったことが補助として理解できるようになります。ですからドンドン使った方がいいですよ。
むしろ漫画を先に読んじゃうほうがストーリーを深く理解できます。
その後に本編を適当にパラパラ読んでみるとどこを読んでも「あーあの話のクダリか」と見当がつくようになります。
そしてそこに関する細かな文学的描写が書かれているので表現も理解できるようになります。漫画版ではどうしても表現しきれていないところも理解することで文学的なツボが見えてきます。
『漫画で読破シリーズ』は130冊以上ありますが高校生までで読んでいておかしくないものを紹介します。
これは非常によくできているシリーズなんですけど、基本的にどんな長編でも一冊にまとめているのでストーリー理解はできてもカット箇所が激しい所もあるんです。
ですからここでは本編自体も短くてしかも分かりやすいものを挙げます。

- 作者: 太宰治,バラエティアートワークス
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (22件) を見る

- 作者: 夏目漱石,バラエティアートワークス
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (17件) を見る

- 作者: 小林多喜二,バラエティアートワークス
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
『破戒』と『蟹工船』は差別、労働問題で共産主義者が好きな題材です。
しかも分かりやすいですよ。
このほかに中学生高校生が憧れて読みたいと思うもので、このシリーズにあるものが『ドグラ・マグラ』があります。
これは注意してください。
しかし小説と漫画版では両量が全然違って感想文を書くのにはおススメできません。
なんせ本編は分厚い上下巻です。しかし漫画は薄い一冊にまとまっています。
ただし面白いです。なので、ただ読むか、両方ちゃんと読むのはおすすめです。
漫画版ではカットされているんですけど、本編の最後は古典的な文章が続くので高校生が本当にここを読んだのか?と疑われても仕方ない箇所があります。
そこをちゃんと書けるならいいですけど苦手なら手を出さない、負ける相手に喧嘩を売らないのが失敗しないコツです。
優等生じゃなくても読書感想文でトップを狙う方法(奇策) - ノーミソ刺激ノート
映画版を見ちゃう
映画版と小説版がある作品がありますよね。
99%の作品は小説版のほうが細かく書かれているので小説版のほうが出来がいいです。
でもいきなり文字情報だけだと頭に入りづらい人は初めにさっと映画を観ちゃうにも手です。
そのうえで小説を読んでみると漫画版の時と同じようにその一々のクダリが分かるはずなので分かりにくいものでも分かって来る感覚があるはずです。
むしろ感想文の中でも映画版と小説版を見たということを書いてもいいですし。
小説版のあとがきや映画版の特典映像などにそれぞれの編集事情や裏話が乗っていたりもするのでそこまで見ておくと枚数が稼げる内容がかけたりします。
読書感想文のためとかケチなこと言わずに夏休みの期間中にたくさん映画を観て教養を深めるのもいいでしょう。
動画見放題は新作は除かれますが過去の名作は沢山あるのでどんどん見ちゃったほうがいいと思います。
まとめ
読書感想文って面倒なのはしかたないです。
でも、慣れてしまえば楽しいです。
私も嫌いでしたけど、それなりに成績は良かったです。
世の中には読書が嫌いな人、どうしてもできない人もいます。中にはありもしない本を勝手に想像で書く人もいるくらいです。
でもそれってバレますからやめたほうがいいですよ。ネットで簡単に調べられますから。
そんなことをしなくてもそれなりに速く、簡単に、しかも質のいい文章なんて書けちゃいます。
たくさん本を読まないと文章が書けないというのは嘘。むしろ逆。ノーミソ刺激ノート
バカ真面目に一字一字読むから読書が楽しくないんです。適当に読みましょう。
読み慣れていない人のための本の読み方 - ノーミソ刺激ノート
注意としては、物によってはストーリーがトリッキーなものがありますから、そういうものは避けましょう。世の中の名作というものはそこまでストーリーが重要なのではなく、細かな描写や人物のセリフが重要です。
全体を眺めていると、そういう箇所が所々に散りばめられているので、そこを引用だけして
「ここの個所はこう思う」
ということを書けばいいんです。
読書感想に正解はありませんからそれはそれでいいんです。
正解はないものの作法はあるのでそこだけ押さえればいい。
作法というのは基本的に引用してその個所に関する感想を書くというだけです。
高校生までの読書感想文は深く読み込む必要はありません。
【関連記事】