「語彙力」=「社会性」
会社に就職すると学校のように成績表がありませんから自分の能力を見せつけることができなくなりますよね。
それは何でかといえば、
語彙力が無いだけで馬鹿扱いされるから。
人間は総合力勝負ですから、それだけで卑下されるのは本来おかしいんです。
数学などの理系科目が得意だけど周りから馬鹿にされるという人は多いと思います。
「おまえらより格段に頭がいいのに馬鹿にしやがって」
と思うのは当然です。
しかし人というのは言葉で頭の良さを測るんです。
「人間は社会的な動物である」
という言葉を聞いたことがないでしょうか。
「zoon politikon (ポリス的な動物)である」と述べた。
人間というのは、自己の自然本性の完成をめざして努力しつつ、ポリス的共同体(つまり《善く生きること》を目指す人同士の共同体)をつくることで完成に至る、という(他の動物には見られない)独特の自然本性を有する動物である、ということを述べた。
そもそも「人間」というのも「人間」(じんかん)という人と人の間、社会、という意味から派生した比較的最近の言葉です。
言葉が理解されないと・・・
社会性というのは何によってなるかといえば言葉です。
英語で野蛮人のことをバーバリアン(Barbarian)といいます。
それは外国人の外国語は「バーバー」と意味不明な言葉に聞こえるからです。
いくら理知的に言葉を操っていてもそれが理解できない言葉であれば野蛮人扱いです。
ひどいですよね。
でもそれは仕方のないことです。
人は人のことを知るためには言葉以外の方法で知ることはできますが、それは長い付き合いがあってからのことでしょう。
しかし言葉の使い方一つで一瞬で「頭のいい人」ということになるんです。
これからは務めることが少なくなって、学歴に頼らずとも稼ぐことができる人が増えます。
となると学歴をモンドコロのように崇める社会は崩壊する可能性はあります。
が、人間社会はネット社会でも無くなることはありません。
ですから、個人の能力を見せつけるのに言語力、語彙力が無いことには個人の能力が無いように思われるということです。
語彙力を鍛えるには
本屋さんに行っていますか?
本屋さんには「語彙力」を上げるための啓発本が平積みされています。
なぜかといえば現代人は語彙力がなくなっていることを自覚しているからでしょう。
それは簡単にいえば本を読んでいないからなんでしょう。
語彙力がないまま社会人になってしまった人へ 【超「基礎」編】
- 作者: 山口謠司
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2018/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
これはこれから余計にそうなるでしょう。
なぜならこれからAIが発達するのは必然です。
AIは決して我々の敵ではありませんし、成りえないです。
そのことは他の記事↑にかいたのでその記事に譲ります。
もう一つあるのは新しい、独創的な発想がしにくいということです。
言葉というのは知能そのものではなくて知能の拡張機能です。
いわばハードディスクのようなものです。
言葉にされていないものは覚えづらいのに対し、一度言語化されてしまえば想像する、思いだすことが容易になります。
言語は集団の意思疎通のために使われる共認言語と、個人の脳内で発せられる個人言語に分けられます。
語彙力が無ければ馬鹿にされるという半面もありながら、自分の中で言葉を練ったりすることで混沌の世界を解釈して秩序を生み出すことができるんです。
これって殆どの人ができないことなんですよね。
殆どの人は社会や宗教が解釈した世界を生きます。それは其々のトップやトップ集団が解釈した世界に生きているにすぎません。
政治家が言葉を作りたがるのもそういうことです。
そうではなくて自分で世界を創造したいのであれば、語彙力を得るしかありません。
じゃあどうやってたくさんの本を読むかです。
本を買うにしても読むにしてもお金と時間がかかります。
おすすめはkindleを使う事です。
それによって読書量が飛躍的に上がりました。
詳しいことはこちらの記事をどうぞ⇓