ネット上には「年間数100冊読んだ」ということを自慢げに書かれている文章があったりしますよね。
それって本当なのかなって思うかもしれませんが、可能なんですよ。
まず「一冊読んだ」という定義を考えてみましょう。
「読んだ」とは何か
「読む」というのは何も一字一句読み込むこととは限りません。
例え一行、一言であっても、「心が揺れた」感覚があれば、「読んだ」と言っても間違いではないでしょう。
ですから、
- 本を読んで「心が揺れた」
- 「心が揺れた」を思える箇所が全体の4割程度読めた
という所まで行けば読んだと言っていいでしょう。
そういう風に気軽に読書をすれば、簡単な本であれば1冊は30分くらいでいけます。
それを年間200日できれば、簡単に冊数だけなら稼げます。
しかし読書はそれだけではないという事を気をつけましょう。
この方法は、いわゆる「乱読」というやつです。
読書をしている人は大体そういう経験をしています。
経験していくうちに「愛読書」を見つけることが出来るんです。
「愛読書」を探す
「1冊読んだ」という感覚も欲しいですよね。
大体、本1冊を1回読んだくらいでは、理解している内容は4割くらいと聞いたことがありますが、確かに私の体感的にもそんな気がします。
ですから何度も読むことをおススメしています。
とはいえ、エンタメ作品、大衆作品のように、「人生を通して読みこみたい」と思えるようなものではない場合は、1回だけでもいいと思います。
しかし本の中には一生大切に何度も読みたいというものが出てきます。
そういうものは「愛読書」として別物にしましょう。
本にはいろんな種類がありますから、一生をかけて大事にしたい本であれば何度でも読みましょう。
読み込むようなものは、価値の薄れない古典くらいでいいでしょう。
他は個人的に好きなものはいくらでも読みこんで構いません。
【古典に関しては以下の記事をどうぞ】
読み込む本
読み込めるものは人生の中で限られています。
長期間必要のないものは短期間で、書かれていることを、おおよそ理解できたら「読んだ」と言っていいでしょう。
それが「4割くらい」って感覚です。
もし2回読んだら理解が深まりますから、2冊と数えてもいいでしょう。
なぜなら複数読んだのと、1回だけなのとでは、全然「読んだ」意味、クオリティが違うからです。
その事を踏まえて読書をこなしていきましょう。
その上で、冊数をこなすにはコツがあります。
- 空き時間読む
- 環境を整える
- しっかり読まない
- 同時にたくさん読む
以上の4つです。
大切なのは同時に何冊も読むこと。
何冊も読むさいは、しっかり読まないことが大切です。
言うまでもなく全部を記憶するのは不可能です。
読書を、記憶することと勘違いしがちですけど、
- 記憶に執着せず読むこと
- その時に何か感じること
ができればそれでいいんです。
生きることに執着してもロクなことがないように、記憶することに執着しても読書は停滞するだけです。
ある程度納得出来たら、どんどん次の本に移りましょう。当然過去に読んだ本に戻ってもいいです。
そんなのでいいのかと思うかもしれません。いいんです。
一旦納得して理解できたものは、すぐに思い出せない状態であっても、無意識の中に保存されます。
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どうしても忘れてはいけないものであれば何度も読めばいいだけです。
むしろ既に読んだ本を読むことは推奨されるべきことです。
繰り返しますが、二回読んだら二冊読んだことにカウントすべきです。
なぜなら何度も読んだほうが当然頭に残るし、人に説明できるからですね。
読書は読んでいるだけでは意味がなくて自分で考えてアウトプットできないと意味がありません。
ですからドンドン再読しましょう。
しかし一々、
「一冊、二冊・・・やっと三冊終わった」
なんて感じで数えていったら嫌になります。
読書のストレスはできるだけ取り除きましょう。
ですから、ある程度読み終えた後に逆算するといいでしょう。そうすると読み易い本ばかりであれば200冊くらいは簡単に行けるはずです。
以下で細かな解説をします。
空き時間読む
つまり優先順位の一位を「読書」にするということです。
昼休みの食事後の30分や、通勤帰宅の電車の中や寝る前など、普段スマホをいじってる時間をすべて読書に当てます。
といっても本を出すのに少しでも時間がかかったらすぐに億劫になります。
読書において億劫になるというのは大敵です。
ですからそれを排除しましょう。
スマホは片手で簡単に取り出せるから見ちゃうんですね。
じゃあどうしたらいいかといえばスマホで見ればいいんです。
私は両方使ってます。
目にはホワイトペーパーがいいので別にスマホじゃなくてもいい場合はホワイトペーパーのほうが見やすいからです。
見やすいという事は長時間目を使えるという事です。
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環境を整える
キンドルを導入することも環境を整えることに繋がりますが、もう一つは読書に最適化された環境を作ることです。
家族がうるさいなら読書中話しかけないように注意しましょう。
それでもうるさい場合は時間をかけてもいいので読書に最適な場所を探す旅に出ましょう。
環境は人それぞれなので「ここがいい」とは言い切れませんが、私がよく読書で使い場所はこんな感じです。
- 図書館
- 電車
- ベットの上
- トイレ
欧陽脩が文章を作る場所として、「三上」(さんじょう)と名付けた場所があります。すなわち、
- 馬の上
- 枕の上
- 厠(トイレ)の上
「余、平生作る所の文章、多くは三上に在り。乃(すなは)ち馬上・枕上(ちんじゃう)・厠上(しじゃう)なり」
これは要するにリラックスできる場所なんです。
作文をするところだけではなくて読書にもこれは応用できます。
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しっかり読まない
上記しましたが、真面目過ぎて一字一句読まなくてはいけないと思っている人がいます。
小説などの文学作品はそうかもしれません。が、情報摂取のための本は、まじめに読んではいけません。
音楽を聴くように、聞き流す感じで、読み流しましょう。
夏目漱石も英文を上手く読めるようになる秘訣は辞書を引かずに読みまくることだと言っています。
当然英文ですからある程度の基礎単語は分からないといけませんが、最低レベルまで行けば、読みまくったほうが伸びるという事でしょう。
でもたとえ文学作品でも読み流してもいいと思うんです。
私の場合は過去の名作の場合、簡単にあらすじを知っておいてから読む場合が多いです。
あるいは解説書を複数冊読んだり、文庫本であれば最後に解説が載っているのでそこを読み込んでから本編を読むようにしています。
そうすれば飛ばし読みであってもストーリーを読み込むことができます。
小説は何度も読むように言われますが、わからないものを何度も読むのは苦痛ですよね。
ですからある程度知ってから読めばむしろ何度も読んだほうが楽しいことに気づけます。
あるいは詩や俳句、小説もその傾向があるものもありますが、言葉の調子や使い方に重きを置いているものが多いのでそれを知るだけでもいいんです。
初めから全体を知ろうとせず、まずは部分的に読む感じでいいでしょう。
ですからまじめに読もうとせず、不真面目に読むことが継続のポイントです。
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同時にたくさん読む
しっかり読まなくていいので一度にたくさんの本を読むこともできます。
今読んでいる本と関係ない本でも、関係ある本でもいいですが、相性のいい本があるので興味のある本をさっと手に取って節操なく読みましょう。
この場合はキンドルはあまり向かないかもしれません。
複数の本を行き来するのはもちろんできますがキンドルでは少し面倒なんですね。
それならペーパーの本を幾つも積んで、ある程度読んで飽きたら味を変えるように他の本を読むという感じで読み続ければいいでしょう。
長時間読んでいると眠くなりますが、そういう時は私はアミノ酸やカフェインを摂るようにしています。
特にカフェインは効きますが、当然取りすぎは禁物なので限度を考えて摂るようにしましょう。
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