攻撃は全身を使う
パンチの力というのは腕の力ではありません。
キックの力というのは脚の力ではありません。
パンチには下半身の力も使いますし、キックには上半身の力も使います。
パンチというのは拳の先に相手を当ててダメージを与えるもので、そのパワーの源泉は腕に見えるようですが、実際は体全体のパワーを使っています。
ボクサーがトレーニングの一環に、縄跳びをしているのをテレビなどで見たことがあると思いますが、あれは上下半身の連動を感覚的につかむために重要な方法です。
では、体全体を鍛えまくればいいパンチができる不可と言ったらそんなことはありません。
なぜならパンチはモノではなく作用だからです。
作用とは動きです。パンチをするには体がスムーズに動かなくてはいけませんから、例えばある選手は大胸筋をコトサラ鍛えません。
腕立て伏せをすると多少鍛えられますから、全然ないということはありませんが、そのために大胸筋を中心になって鍛えることはしないんですね。
なぜなら攻撃にもあまり使えないし、ガードのための筋肉にもならないからです。
ボクシングにおいて一番ガードになるのは腹筋を中心とした胴回りです。
ボクシングは胴回りを打ちまくって相手のスタミナを奪い、顔、特に顎を狙って打って頭を揺らしてKOを狙うのが大概のセオリーです。
となると、アマチュアは怖がる人もいるでしょう。
絶対に安全ではないとはいえ、アマはかなり安全に配慮されています。
アマチュアの場合はヘッドギアをつけた状態ですから、普通は安全です。
子供の場合は
その時、アマチュアの場合は頭部を集中的に打てば大概は戦意喪失するか、それより先に審判がTKOを判断して終了になります。
当て方
パンチに自信がないと速度が遅くなったりします。
そのためにはやはり実践あるのみで、ジムでスパーリングをやってもらうしかないでしょう。
そこで習ったことのある手を使って攻撃するわけですが、相手にガードをされているとなかなか当たりません。
が、相手がパンチを打つときにガードが開きますからその時に打つ、カウンターを狙うか、もしくは、上記したように、スタミナが下がって来ると腕のガードを頭部に維持できなくなります。
そこで下がってきたときに頭部に攻撃を加えます。
しかしそう簡単にはいかないのでもう一つ手があります。
人は上下左右には反射的に反応ができますが、斜めからの攻撃には疎いんです。
ですから視線の対角線を狙ってパンチをすると案外当たります。
もしくはサッカーのPKを見ればわかるように、人間は外側に集中する癖があるので、ど真ん中からの攻撃が結構当たったりします。
しかしグローブはデカいので拳を横にした状態では当てるものが幅が広すぎるんですね。
なので、「縦拳」(たてけん)といって、パンチを縦にした状態、つまり親指が上に向いた状態でパンチをすると案外ガードを抜けてスルーっと顔に当たる可能性が高いんです。
とはいえ、そればかりやっても、しょうがないですから色んな手を駆使したほうがいいんですね。
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