発音が簡単
日本語の発音はシンプルです。
50音全てに母音が入っているので、一番初めに発音を覚えられます。
英語のようにイントネーションがあるわけでもないし、中国語のように「四声」があるわけでもありません。
フランス語、イタリア語のように巻き舌もありません。
ほとんどの外国人にとって日本語は発音しやすいんです。
逆に言えば、簡単に通じるから母国語なまりが取れない場合があります。
外国人タレントでも外国語なまりが取り切れていない人がいますよね。
あれはキャラだっていう人がいますけど、必ずしもそうじゃない場合がほとんどだと思います。
ヨーロッパの言葉や中国語は子音が複雑で、読み方も何時間かパターンを勉強しないと覚えられません。
しかし日本語の場合は1時間50音を勉強すれば全パターンが覚えられます。
母国語によっては
- 「だじずでど」「ぱぴぷぺぽ」などの「濁音」「半濁音」
- 「きゃきゅきょ」などの「拗音」
が分からなかったりする場合があります。
時制がシンプル
英語などのように時制が細かくありません。
日本人が勉強するときには大変なことが、ヨーロッパ人には難なく覚えられます。
特にフランス語は、
- 複合過去
- 半過去
- 大過去
- 単純過去
- 前過去
- 単純未来
- 前未来
と、全て動詞が変化します。
これが日本語を覚えやすくしている大きな要因だと思っています。
何となく伝わる
日本語初心者にして見れば、母国語の差はありますが5~10時間勉強すれば、最低限のことは話せるようになります。
何より発音が簡単なので、ネイティブの日本人に対して話した時も伝わるせいか、楽しくなって上達する人が多いです。
日本人としては複雑
日本語初心者は案外、簡単に会話が出来るようになります。
しかし、中国人には「助詞」(てにをは)が10年やっても出来なかったり、ヨーロッパ人には漢字の読み方が何年経っても分からなかったりします。
簡単とは言え、日本人が簡単にできることを一生かかっても分からないってことはあります。
しかし初心者からしてみれば外国語と比べて簡単なところもあるんです。
「日本語は簡単」と思っている外国人は結構いますから日本人が得意げに
- 「日本語って難しいでしょ」
- 「漢字は大変だよね」
とかいうことは止めましょう。
真剣に外国語を勉強している人は、日本人よりも日本語に詳しいことがよくありますし、留学している人はエリートが多かったりします。
真剣に何年もやっている人は複雑さを痛感する機会が増えます。
だから難しいと思っていますが、初心者は案外簡単だと思っている場合が多いんです。
とはいえ、本当に複雑な言葉、大人な話をするときには難しい言語なので10~20年勉強してもうまく行かない言語でもあります。
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