ノーミソ刺激ノート

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【図解】本を読むデメリット

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哲学用語図鑑

デメリットは

「語れない」

ということ。

 

基本的に図解版を読むことを勧めています。

が、そればかりでは、あれなので、デメリットを紹介します。

Twitterで質問が来たっていうこともあるんですけど。

 

例えば図解版を読んで 

「この本にこう書いてあった」

という程度のことは言えるでしょうし、表面上のことは言えます。

 

しかし、その事を他人に話す、自分の考えを語ることに関しては、図解や漫画版を読んだだけではあまりできません

 

メリットに関してはこちら⇓

 

「解像度」が低いまま

最近はよく「理解度」を例える言葉で「解像度」という言葉が出てきます。

ようするにその話題に関して細かく知っているかが問題です。

 

ざっくり知っているとざっくりしか語れません。

例えば哲学科卒業した学生が、哲学科を卒業したら他の人から

 

「ニーチェってどういう哲学?」

 

と訊かれることがあります。

しかし哲学を4年やったところで、一人の哲学者について、卒論で扱ったとしても、まともに語れるわけないんですよ。

 

自分が理解できたかどうか怪しいまま卒業するんですから。

だからそういう場合は

 

「わかんない」

と恥をかくか、もしくは傲慢に

「君には理解できない」

というようなことを言って嫌われるのがオチです。

 

人に語る際はその人に合わせて言葉を選ばなくてはいけません

しかし、簡単な図解はあくまで自分に分かりやすくするためのものであって、「言葉」ではありません。

 

言葉で聞いても抽象的過ぎる問題だから絵で見せているんです。

語る際には本文自体に書かれている言葉を引用しながら説明しなくては説得力が出ません。

 

自分の言葉だけで埋め尽くしたら勝手な解釈だと思われます。

実際そういうものがネット上では散見します。

「図解」では語れない

しかし語る場面になった時に図解を書いて説明するわけにはいきませんよね。

どうしても言葉が必要です。

 

図も描ければいいですけど、何となく理解しただけの場合、その図を全くコピーして描くことは難しいでしょう。

 

となると言葉で理解していることが必要です。

例えば哲学を語る際には、私は図解版をよく見ました。

今でもたまに見直します。

 

しかしその後は全部「活字で書かれた本を読もう」という前提です。

そうでないと、そういう事を考えて語る時に、言葉が出ないからですね。

 

図解だけを読んでいる人は試しに既に読んだ項目について説明するイメージをしてみましょう。

恐らくボンヤリ図が出てくるだけだと思います。

 

それは他人に見せられないし語れないですよね。

どうしても語らなくてはいけない場合は

 

「理解が不十分で、図解版でなら読んだことあるんだけど」

 

というようなことを言うようにしています。

そういわないと、言葉で語れないんです。

 

言葉で語る際も、哲学の場合はムズかしい、その哲学者の固有の言葉が出てきたりします。そういう場合はイチイチ解説を読んだほうが良いですね。

 

「~っていうのは✖✖っていうようによく説明されるんだけど、自分はこういうことだと思っている」

 

というように、自分が過去に読んだ本は「これです」というように紹介したら分かりやすいし、本当に読んでるんだなって好印象を持たれるでしょう。

特に哲学は難しい

図解と言っても、小説などのストーリーの場合はそこまで難しくないかもしれません。

物凄くつまらない「あらすじ」だけの小学生のような読書感想文程度にはなるでしょう。

 

しかし哲学のような抽象的な概念は仕方が無いんです。

抽象的だからこそ図解で説明することが適してるっていうこともあって、そういう本がたくさん出ています。

 

哲学の場合は本一冊がその一つの概念の説明になっていたりするんです。

なので、その本のことを紹介することが語ることとイコールになるんです。

 

となると、図解しか読んでいない場合は「図解で読んだんだけど、」という説明しなくてはいけませんよね。

そもそも図解は分かりやすく説明されたものです。

 

そして当然、内容がカットされています。

ですから、漫画版などでもいわゆる「ダイジェスト」(消化)版になっているので、それを編集した人の意図が介入します。

 

ですからプロと語る際にはすぐに理解が不十分だという事を指摘されます。

それは本文を読んだだけでも大概はそうなんですけどね。

 

でも本文で理解しづらいことを、まず図解でざっくり知ることで、自分の考えを語ることが出来るようになるんです。

「語る必要が無い」という人へ

とはいえ、「自分が分かればいい」「語る必要はない」と思っているならそれでもいいでしょう。

 

でもですね、学問を学ぶという事は世界観が変わることです。

世界観が変わるんですから自分の考え自体が変わります。

 

だから、本で読んだことを説明する場面じゃなくても、ちょっとしたことでもその人の言葉(世界観)が顔を出してしまうんです。

 

日常のちょっとしたことでも言葉の選び方が変わるんですよ。

本を読むという事はそういうことです。

 

「自分だけが理解していればいい」

 

という気持ちは十分わかります。

が、世界観の一端を話すことって、長い人生の中で絶対にあるんです。

 

そういう事が起きた時に「図解だけ読んだ」という事を隠して

「君に話しても分からない」みたいな傲慢な態度をとるような人もいます。

 

そういう事って仕方ないんですよ。

なぜなら自分しか理解できていないから

 

「言葉を知ること」は自分にも説明できることです。

が、他人にも説明できること。

 

そして語れるようになると傲慢にならなくなります

なぜなら「語れる」とは他人に合わせることが出来ないと出来ないから。

 

私はこのブログで漫画版や図解を読むことを勧めています。

それはその世界を深く知るきっかけになるから。

 

逆に言えば、図解など、難しくない本は「きっかけ」でしかありません

それは物凄くいいきっかけです。

 

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