「初心者」から逃げる
上達のスピードを上げるには、
初心者レベルの本をたくさん読んで、さっさと分かった気になって、すぐに初心者の本や動画から離れることです。
初心者レベルのものは分かりやすいですから面白くでそういう所ばかりで、難しい本に移行しない可能性が高いです。
初心者は何もわかりませんから、その分野のことを少しでもわかってる人の書いたものや動画を見るでしょう。それはいいんですが、ある程度覚えたらその人からの情報はシャットアウトして、別の人の情報、出来る限りプロの人の情報を得るほうが良いです。
なぜなら初心者向けの情報を発信している人はプロじゃないことが多いから。
プロじゃない人は「間違った情報」を入れてしまうことが多いんです。
それが悪いとは言い切れません。
今は誰でも発信しますし、これからもどんどん増えるでしょう。
そしてそういう情報があるからこそ入門しやすいということもあります。
しかしいつまでも素人の情報に浸かっていると上達しません。
なぜなら人間は「わかった気になる」から。
「あーなるほどね」
と思ったらもっとちゃんとした人の情報を得るようにしましょう。
あんまり詳しくなくていい程度のことであれば良いでしょう。
しかし上達したい分野なら、プロの情報に触れるようにしましょう。
誰でも現状で
「人生はこういう物だ」
「世界はこんなもんだ」
と思うもの。
そういう言葉って中学生くらいになったら誰でも行ったり思ったりしたでしょう。
でも中学生で分かるわけがないじゃないですか。
でも本気で思うし、そういう勘違いはいつまでも続きます。
ですからプロの発信している情報を読むようにしましょう。
いわゆる「難しい本」を選んで読むようにしましょう。
「プロ」とは
プロはその道をちゃんと究めた人。
たとえば文学を勉強したいなら「文学博士」が書いた人のモノなら99%は信用できますが、「理学博士」ならあまり信用できません。
おなじ「博士」なら信用できるだろうと思うかもしれませんが、たまに専門外の情報を書いている博士がいます。
逆に理系科目であれば「理学博士」が書いたものならいいですが、「文学博士」のものは信用しきれません。
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信用できない本
そんな本ってあるの?って思うかもしれませんが本当にあります。
何にも知らない初心者であれば、そういう事も分かりませんし、一度や二度読んだところでしっかり覚えませんから気にならないでしょう。
ですから初心者が初心者の情報を受けてもさほど大きな影響はありません。
プロが書いた本は読み比べてみると本当に質が違うので、たくさんの本を読まないと見る目が養われませんが、普通はそこまで読めません。
読む目がある人はどういう風に養うかといえば、大学院に行くくらいしかありません。
大学生レベルではまだ本を読む経験が少ないままなので信用はできません。
「本当にそんなに質が違うの?」
と思うでしょうが、違います。
しかしそれを感じることはなかなかできません。
そうなると途端に上達がストップしてしまいます。
プロじゃない自分がプロじゃない人の本を読んでも成長しないのは当たり前ですよね。
だったら初めからプロの人が書いた本を読めば良いと思うでしょう。
でもそういうわけにもいかない場合がほとんどです。
その道のプロは頭が完全にプロなので初心者の気持ちが分からなくなります。
ですからそういう人が教える場合は分かりにくい可能性が高いです。
「プロでも教えることが上手い人がいるだろ」
と思うでしょう。
もちろんいます。が、そういう「プロで更に教え方も上手い人」というのは少数派。
だから、そういう人を見つけるのは大変なんです。
本を読むにもネット上の動画を見るにもどんどん生産されて一ますからそういう物を探すことは難しいです。
しかも動画となると出版と違って簡単に作れますから素人が話していることがほとんどです。
むしろプロの場合、間違ったことを言うとその人の「柱」「アイデンティティ」にかかわることですから慎重になります。だから現在は動画でプロが話すことは少ないでしょう。そういうものを見てもいいですが、そればかり見て過ごすのは止めましょうという事。
本でも、今は「インフルエンサー」という「プロじゃないけど影響力がある人」が増えてきたのでプロが作ったものを見つけるのに時間がかかるようになりました。
なので、まずは適当に本を読んで、10~20くらい読んだから完全にプロが書いたものだけを読む用にしましょう。
これは動画でも一緒のことです。
最近は動画で素人が本当の初心者にものを教えるという事が流行っています。
簡単に金儲けができますからね。
そういう物は参考になりますから見てもいいんですけど、それだけでその道を満足に聴分けることはできません。「わかった気」になって変なことを言いかねませんから注意しましょう。
そういう無料の情報はあくまで「参考」程度にとどめないと、一まで経っても人からバカにされるだけです。
プロが書いた本を読めるようになって、数多くこなしていくと、プロじゃない人が書いた情報を見返してみた時に変な情報が際立って見えてくるようになるんです。
例えば何かを始める時には「~入門」というような本などを読むことがありますよね。
しかし本の場合は入門と銘打っている割に全然分からないという事があります。
そういうのは本当のプロが書いてあることが多くて、「哲学」や「文学」など学術的な事の場合は大学教授が書いています。
大学教授の場合、出世するには論文の本数がものを言います。
論文は基本的にプロ向けなので、一般人に分かるような言葉で書く必要はありません。
普段からそういう言葉の世界で生きているときに一般人の言葉を扱えとなると、出来ないのは当然です。
「わかりやすい」ものから学ぶ
最近は「分かりやすく書いた」本が非常に売れていますから、出版側も大学の先生に掛け合って分かりやすい素人向けの本も有ります。
大学教授が書いている本は難しい場合がほとんどです。
書店にある場合は売れる本が置かれていることが多いですから、難しい本はなかなかおいていませんけどね。
大学教授でも一般人向けの本をたくさん書いている人になるとレベルの落とし方を覚えてくるので分かりやすい言葉で書けるようになってきます。
齋藤孝先生なんかはめちゃくちゃ書いてますよね。
齋藤先生自体は東大法学部出身ですが、自身は法学には向かなかったそうで、大学院は教育学専攻だそうです。
出版社側の編集者もそういう風に教授への指導をするからですね。
大学教授レベルでも、たくさん出版されている人は「一般人レベル」というのを経験で心得てレベルを落とせるようになった人もいます。
ですからたくさん本を出版している大学教授の本が一番信用もしやすいし、初心者にもわかりやすい本を書いていると私は思ってます。
ですから初めは簡単な本を読んで、20冊くらい読んだら徐々に難しい本に移りましょう。
はじめは分からなくて当然です。分かる所から読めば良いんです。
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