引用する
言葉は本来、過去の人の言葉です。
引用すると言ったら、そればかりになってオリジナリティが無くなってしまうと思う人がいると思います。
私もそう思ってました。
でもどこを引用するかっていうのは、人によって千差万別なんですね。
それに今読んでいる言葉も、過去の人がつなぎ合わせてきた言葉です。
だからこそ、他者と情報を共有できるんですね。
過去の言葉のつなぎ合わせ方のパターンで、その人の個性は爆発します。
だから気になったフレーズや表現があったらバンバン引用して、その後になぜ自分がそこを引用したのかってことを書けばいいんです。
ですから過去に聞いたことのあるワンフレーズを織り交ぜて書けば文字数は稼げます。
読書感想文などの場合では、本の文中に描かれていたフレーズを入れればいいでしょう。
そこでさらに膨らませる方法は、表現と表現を「関連づける」こと。
一つの作品は意味が関連し合っているものです。
1つのセリフや表現で「いい」と思えたものは、他の表現で関係づけられる箇所が必ずあります。
1つのセリフで何か感じ取ったら、それと関係のありそうな場面やセリフをもう一つ関連付けて、なぜ関連付けられるかを書けば、倍々ゲーム的にふくらませることが出来ます。
そんな関連する文章があるの?
と思うかもしれません。
しかし一つの本には一つの一貫したテーマがあります。
それは小説でもエッセーでも同じことです。
例える
- 「おもしろかったです」
- 「感動しました」
というのもいいですが、はっきり言って面白くないですし、読む意味がありません。
ですから評価はゼロと言っていいでしょう。
「例える」というのは
- 「~みたいだった」
- 「~のようだ」
のように過去の経験や見聞を引き合いに出して、独自の解釈をすることです。
読み手としては、感動するのは分かったけど、どういう感じかを知りたいんです。
バカでも書ける締めの言葉に出会ったら、イラつきさえ覚える可能性があります。
そういう、「独自の解釈」こそが面白いんです。
- 「これおもしろいな」
- 「感動したな」
と思える場面があったら、「どういう感覚だろう?」といったん考えてみるのがいいでしょう。
こういう感覚の問題っていうのは必ず独自性が生まれます。
最終的な文章の締めで書いてはいけないことは、
- 「すごいとおもう」
- 「感動した」
- 「深かった」
- 「とても面白い」
という抽象的な言葉。
こういうものは幼稚さが出てしまいます。
「書いてはいけない」という事ではありませんが、これを効果的に使えるのはかなりの上級者です。
ですから、どういう場面で使ったら効果的かが分からない人は使わない方向にしましょう。
では逆にどういう言葉で代用したほうが良いかといえば、
「自分の体験で例える」
というのが一番です。
なぜ、上記のような言葉を感じたのでしょうか。
そう思えたのには理由があるはずです。
例えば、
- 「すごい」➔自分一人では思いつかない発想だった。
- 「感動」➔過去に~という経験をしたがそれを思い出した。
- 「深い」➔以前は、~と思っていたが、至らなかったことを思い知らされた。
- 「面白い」➔新しい発想を知って快感を覚えた。
といった感じ。
こういうものは誰でも思い浮かぶ言葉です。
あなたが書く必要が無いものであり、読み手も読む必要が無いんです。
大人のための「読書感想文」(レポート)の書き方
メモをする
一度にたくさんの文章を書くのは大変です。
このブログもそうですが、3000字以上の記事を書く場合はメモを残しています。
一度の時間で書くのはスタミナがいるからです。
ほとんどの場合は2000字くらいでゼーゼー言うんです。
私の場合は慣れてるから2000字(原稿用紙5枚)ですが、ブログを書き始めた当初は800字くらいでピンチでした。
文章を書くのも一種の慣れです。
ですから、普段からブログを書いたり、Twitter(140字)をやっていれば、文章力は格段に上がるものです。
一種の技術なので、どんな人でも上手くなります。
Twitterの場合は140字という制限があります。
だから逆に「足りない」という状況にもなります。
遊び感覚でどんどん書いてもいいでしょう。
そしてメモの機能にもなるのでお得ですね。
メモが重要なのは「思いつき」は一度の時間でできらないから。
書いていて、時間が経って読み返してみると、
- 「これを書けばよかった」
- 「こういう風に書いたほうが分かりやすい」
と思う事はよくあることです。
ですから、まずは材料収集としてメモをしましょう。
メモをしようと締めメモをするんじゃないです。
思いついたときに、一言でもいいのでメモをするんです。
それは作文に大いに役立ちます。
大したことじゃないと思うかもしれませんが、人は日々何かしらを思っています。
しかし書くとなればそれが出てこないんですよ。
だからこそ、それを一言書くだけで「あ、この感覚だ」という風に思い出せるんです。
このブログの場合はツイッターでやる場合が多いですが、作文の場合はスマホのメモ機能でいいでしょう。
ブログの場合は反応が図れるのでTwitterでいったん呟いてみて、フォロワーの方の反応を見て書くかどうかを決めることが出来ます。
作文の場合はそこまでする必要もないですし、Twitter上のキャラのというつの問題とかがあるでしょう。
だから自分だけが見るメモ機能だけで充分です。
アイデアは机の前に座っているときに思いつきにくいものです。
1000年前の中国の作家、欧陽脩(おう・ようしゅう)が、文章を作る場所として、 「三上」(さんじょう) と名付けた場所があります。
すなわち、
- 馬の上 ➔移動中
- 枕の上 ➔寝る前
- 厠(トイレ)の上 ➔トイレの最中
ということ。
アイデアを出し続けるための読書法
こういうことは経験したことがある人は多いでしょう。
こういう時は脳がリラックスしている状態だからこそ、アイデアが浮かぶようになってるんです。
そうなった時は、スマホのメモ機能にメモしておきましょう。
私の場合はラインのkeep機能をよく使っています。
クラウドで簡単に消えないようになっているので、色んなメモ機能がありますから非常に便利ですね。
一昔前はメモと言ったらメモ帳を使う必要がありました。
それだと面倒だし、無くす可能性だってありますよね。
怠惰な私のような性格だったらそんなことはやってられませんでした。
でもスマホを使っていればそこまでハードルを感じることなくメモをすることが出来ます。
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