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哲学「入門書」が難しい理由

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高校生くらいでは読めない

入門書を書いている日本人の先生は、ドイツ語などの外国語の原文を読んだプロなので、その外国語文的な考え方を元に文章を考えているからです。

だから外国語的基礎知識が無い高校生くらいの学力の人には読み難いです。

 

読み難い、読みたくない、と思ったら今は読める時期ではないので、本棚にしまって、もっと簡単な本を探しましょう

おすすめは「まんがで読破」系の本か、100分de名著のテキストが、前知識無くても読める本当の入門書だと思います。読みやすいです。

 

方法序説 (まんがで読破)

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論語 (まんがで読破)

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「難読本」を読む方法【大人のための読書案内】 

 

「哲学」が難しいのは

 

本の読み方のコツ 

具体的な理由

入門書を読んでいると

 

  • したがって(英語のTherefore)
  • とはいえ(英語のalthough)

 

という言葉がよく出てきます。

これは日本語でも使う言葉ですが、外国語では本当によく出てきますし、文章把握に重要なポイントの単語です。

 

外国語に慣れた著者は外国語のリズム感でその言葉を使っていることが多いんです。だから日本語に慣れた私たちが読むにはどうも意味が掴めないことが多い。

 

しっかり読めば分かることではあります。

が、ただでさえ哲学書は新しい概念が多く出てきます、

私たちは一般的な日本語を読み慣れていますから、無意識に一般的な感覚で読んでいるはずです。

 

しかし哲学書の場合、多くはそれではうまく行かないんですね。

 

日本語の場合は

SOV(主語+目的語+動詞)

 

英語の場合は

SVO(主語+動詞+目的語)

 

で、書かれる流れが決まっているので、その事を知識として知らなくても、経験的に身についているんです。

だから哲学を身に着けるにはたくさん読んで、そのリズム感を無意識下に身に着けることが大切です。

リズムの把握が重要な理由

そういうことがなんで分かるかというと、例えば沖縄の音楽って聴いていれば「沖縄っぽいな」とかって気づくじゃないですか。

 

あれは琉球音階という決まった音(ド・ミ・ファ・ソ・シ・ドの5音)があるからです。同じように外国語にもよく出てくるフレーズ、話の展開があるので、それをたくさん読んでいるとその学問っぽさが分かってきます

 

それが分からない人のための「入門書」だとは思うのですが、そこまで親切にサービスしてくれないのが大学以上の学問というものです。

 

というか、そこまでサービスしなくてもこの手の本は売れるので読者に寄り添った書き方がなされてないんだと思います。

ちなみに読者に寄り添った本というのはビジネス書、自己啓発本というような本を読むことが苦手な人向けに書かれた本です。

 

しかし外国語になれた外国哲学のプロの頭の中は、外国語のリズム感が身についてしまっているくらい読みこんでいるのでそのリズム感が抜け切れていないんです。

ですから日本語で哲学を考える場合、外国哲学のリズム感がついつい出てしまう。

 

だからまずは、哲学の歴史、哲学史を大学の一年生では必ずやります。

それを知ることでリズムを身体に馴染ませるんですね。

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