中国では良いものをそのまま引き継ぐ習慣があります。
よって「著作権」に関しては(現時点では)ほとんど理解が得られません。
長い歴史の中でずっとそうしてきたのですから。
そもそも著作権とはもともと欧米独自の文化で、いち早く新しいコンテンツを創った人の利益を確保するものです。
よって著作権は排他権とも呼ばれています。
ですので著作権の文化は民主主義の文化と太く繋がっています。
中国は一極集中型
中国は自称、共産主義国家ですが、実質資本主義の入った社会主義国家です。
社会主義とは共産主義の前段階の事を指します。
つまり一つの財産をみんなで共有しようという考え方を持っているので著作権の考え方とは全く反対の考えを持っています。
哲学書1000冊読んだらどうなるか。 - ノーミソ刺激ノート
日本は昔から分散型
日本は「これ」といった主義がある国ではありません。
あえて言うなら、「日本型社会主義」という言葉の通り独自の社会主義を持った民主主義を兼ね備えた資本主義っぽい国です。
つまり全部合わさっているんです。え?日本て社会主義なの?
いいえ、社会主義の要素が入った国です。
戦後からの日本は分権的特徴と中央集権的な特徴を兼ねた独特の混合経済体制です。
これって政治だけの問題じゃなくて日本人の考え方はその根本、つまり言語(ロゴス、論理)からして外来語をカタカナ語として簡単に取り入れるし。
これって仮名を入れた功名だと思うんですけど、そもそも現在、日本以外に数種類の文字を正式に導入している言語体系はないはずです。
朝鮮は完全に漢字教育廃止しましたし、台湾にはボポモフォ(注音符号)っていう日本のひらがなに似た文字が漢字教育以前の子供のための文字がありますが、正式文では使われません。
日本が社会主義的だっていうのは、たとえば累進課税制度(多く稼いだ人は多く税金を払うこと)は全く社会主義的ですよね。
でも日本には多くの政党がありますし(中国は中国共産党一つ)、日本国憲法の三つの基本原理、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の通り
つまり中国文化と欧米文化の間を取っているんです。すごく日本的だと思いません?
日本は今でこそ中国が「偽ディズニーランド」を作ったことに関して笑いのネタにしていますが、
日本もはじめは著作権に対して理解が出来ない国でした。
しかし、今となっては理解していますよね。
じゃあ中国もそのうち理解できるか?
といったら私はそんな気がしません。なぜか。
中国は日本みたいに欧米(特にアメリカ)に媚びないんです。
別に媚びるのが悪いとか良いとかではないですが、中国の思想からしてそんな事はありえません。