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ノーミソ刺激ノート

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哲学書1000冊読んだらどうなるか。

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はじめに

哲学書は読み難いです。

しかし一生の財産になります。

なんでかというと考え方の根本が分かるからです。

考え方には具体的なものと抽象的なものがあります。

例を出しましょう。

 

具体的なもの   ⇒   抽象的なもの

  太郎

  次郎     ⇒    人間

  花子

 

抽象的なものとは大枠でとらえるものです。

 

よく仕事上の説明で

 

「抽象的なものはダメ、具体的に説明しろ」

 

と言われることがあると思います。

仕事の現場では個別の問題にすぐに対応して実益・利益に結びつかなければいけません。

その為に説明する相手には具体的に「ホウレンソウ」(報告・連絡・相談)をしなくてはいけないんですね。抽象的に説明しては状況がぼやけるだけで意味がありません。

 

一方、自分一人で考える時には一つの問題を抽象的に考えたりすると、あらゆる問題に対応することができます

逆に個別具体的に考えてばかりだといつまで経っても共通の問題を解決できなくなります。

 

つまり人間であればあらゆることに問題を抱えるわけですよ。

たとえば、「太郎の問題」「次郎の問題」「花子の問題」を個別の考えるのではなく、「人間の問題」と大枠に捉えることで一度で三人分以上の未来の問題に備えることができるんです。

 

つまり物事を色んな方向で見ることができるようになるんです。

仕事では色んな方向に見えてしまったら問題解決ができませんから、解決に焦点を合わせるために具体性を求められるんです。

 

哲学の政界では「真理」を追究します。

それは要するにあらゆる問題の中で一番の問題は何かという事です。ですから「人間の問題」よりももっと抽象的な問題になります。

 

抽象的な問題は個別の問題ではないため掴みにくいんです。ですから読み難いんですね。

 

私は大学院で東洋哲学を中心にやったんですけど西洋にも当然興味があって色々読んでいくうちに逆算すると1000は軽く超えていたのでここにまとめておきたいと思います。

 

  • 人の考え方がどの系統か分類してしまう。
  • 西洋人は西洋的、東洋人は東洋的だなと思うようになる。
  • 「仏教は哲学」という意見は浅いと思う。
  • 西洋人が東洋的なことを考える場合は、東洋の本を読んでいることに気づく。(逆も然り)
  • 仏教は中韓に定着しなくて当然だなと思う。
  • 答えが見つからなくて当然のように思う。

 

哲学書って言っても名言集は私は読んだことありません。

世界名言集

が、1000冊読む中にそういうものが含まれていてもいいと思います。

哲学書の場合、いきなり近現代の哲学者の本を読んでもまず理解できません。なぜなら哲学というのは過去の哲学ありきで話を進めるわけです。

例えば法律文を文学的に読もうと思っても読めないんですよ。同じ日本語だから読めるでしょって思ったら読めません。読んだ気にはなれるんですけど。

 

楽して哲学を学ぶ方法 - ノーミソ刺激ノート

 

なんでかというとその専門文というのはその文章の歴史が前提となって書かれているからですね。

言葉というものは本来あいまい、抽象的なものなのです。

日本人全員が分かる文章を書くよりも、法律の歴史をちゃんと理解している法律家であればわかるという文章じゃないとだめなんです。

なんでわかりにくいかって、そんな説明をいちいち書いたら文章が長くなるじゃないですか。

 

例えば花子ちゃんの家で「おかあさん」という言葉が出たら大体「花子ちゃんのお母さん」のことでしょう。

でも一々「花子ちゃんの」という説明文なんかいれたら文章が長くなるわけです。

それは花子ちゃんの家の歴史に基づいているわけです。法律の文章であればその文章の歴史に従うのは当然の話ですよね。

 

ですから哲学に関しても哲学の歴史を知っていないと文章は読めないんです。

西田幾多郎に関して学ぶのであれば、デカルト、ベクルソン、ハイデガーと日本の禅宗を少しでも頭に持っていなければ理解ができないでしょう。

 

これは最初に読んでもちんぷんかんぷんでした。

善の研究 <全注釈> (講談社学術文庫)

善の研究 <全注釈> (講談社学術文庫)

 

初めは概説書を読もう

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ですから哲学書を読むときはまずは概説書の類を数冊読んでおく必要があります

大学一年生でも読めそうな例えを挙げておきましょう。

おススメ概説書

 このミネルヴァ書房は比較的よくそろえています。一番良かったのは中国思想史ですね。

概説 西洋哲学史

概説 西洋哲学史

 
概説中国思想史

概説中国思想史

 
概説 日本思想史

概説 日本思想史

 

どれも分厚いので気になったところだけサラッと読むという事を繰り返した方がいいです。まじめに読んだら嫌になります。

本自体は厚いんですけど使われている紙も厚いです。厚め(教科書くらい)ですけど、全部読めるまで行くには上級者じゃないときついでしょうね。

 

ですから大体の流れを頭に入れる程度に抑えましょう。

間違ってもちゃんと読もうとしないように。全体の流れをつかむことが最優先です。

 

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哲学はデカルトやニーチェなど有名な個別の哲学を知ることに興味が行きがちですけど、個別の哲学は全体の流れありきです。ですからいきなり20世紀の哲学を読み始めても意味が分かりません。

 

必ず1ページ目から読み始めましょう。

初学者ならまんがかジュニア新書

でもはじめの内はジュニア新書が読み易いですし、もっと言えば漫画版がいいと思います。子供向けだと思って馬鹿にしてはいけません

 

こういうのって本当の子供は読みませんよ。読める子供はかなりのエリートじゃないと読めません。

 

でもすごく読み易いので、こういうものを使って読まないと損ですよ。理解するにあたってかなりの時短になります。

 

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ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書)

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自分で考える勇気――カント哲学入門 (岩波ジュニア新書)

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まんがで学ぶ 哲学入門

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まんがでわかる! 仏教 (まんがで読破Remix)

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まんがでわかる! ニーチェの哲学 (まんがで読破 Remix)

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  • 作者: ニーチェ,バラエティ・アートワークス
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  • この商品を含むブログを見る
 
ツァラトゥストラかく語りき (まんがで読破)

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先ほどは個別の哲学は全体の流れからっていう話はしましたが、こういう初級の本であればいきなり読み始めても読み易く作られているのでいいでしょう。

 

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 中級になったらこの辺でもいいかもしれません。

 

ただ上記のやつと比べたらかなりわかりにくいです。でもそれらが頭に入っていたらスラスラ読めてきます。

スラスラはいけますけど、かなりクオリティが高いので、読んでいたら疲れます。筋トレで言ったらかなりのウエイトですね。

 

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西洋古代・中世哲学史 (平凡社ライブラリー)

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 いきなり読んでみて面食らうのもいいかもしれませんが、基本的に嫌になるのでやめたほうがいいでしょう。

 

いきなり重いウエイトで筋トレをやってもケガするようなものです。

はじめは軽いものでいいんです。どんなに頭のいい人でも初学者がこういうものを読んだら嫌になります。

何しろ言葉が分からないんですから。

 

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結局1000冊も読むとどうなるの

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哲学は一つの考え方を学ぶだけでも非常に労力を使うので1000冊なんか普通は読めません。西洋に詳しい人は東洋には詳しくなりきれないほど、時間もかかります

でもそれなりに読んできた身として考えられることを改めてまとめます。

 

  • 人の考え方がどの系統か分類してしまう。
  • 西洋人は西洋的、東洋人は東洋的だなと思うようになる。
  • 哲学と思想と
  • 「仏教は哲学」という意見は浅いと思う。
  • 西洋人が東洋的なことを考える場合は、東洋の本を読んでいることに気づく。(逆も然り)
  • 仏教は中韓に定着しなくて当然だなと思う。
  • 答えが見つからなくて当然のように思う。

 

「西洋人は西洋的、東洋人は東洋的だなと思うようになる」というのは当然な話ではあります。

が、はじめの内は「~的」という事さえわからないんです。

東西両方とも「哲学」と括られますが「哲学」というのはあくまで西洋的であって東洋は「学」や「教」なんです。

それくらい違う考え方なので、ちょっとやそっとじゃ「これはこうだ」と言い切れないんですね。

分かったらかっこいいですけど、こういう語彙力は慣れないと厳しいものがあります。

 

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科学のような必然性があるわけではなく、あくまで人間の考え方なので簡単に分断できませんし、するようなものでもありません。

 

こういう感覚って読まないとわからない領域なんですね。

哲学書ばかり読んでいたら頭がおかしくなりそうなので併せて小説などの一般書も間に挟んで読んだほうが精神衛生上いいとおもいます。

 

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