ノーミソ刺激ノート

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速読の落とし穴

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はじめに

速読って誰もが憧れるワードですよね。

面倒な読書を早く終わらせてくれるなら、それほどいいことはありません。

 

速読って、自動的にやるものじゃなくてあくまで自分でやることなので実際やっている私自身は速いという事をなかなか実感できません。

 

つまりなかなか実感しづらい

 

私が人よりも早く読んでいると実感したのは、人が本を読んでいるところを傍から読んで、当の読者本人がものすごく遅く感じたところからでした。

速読とは

簡単に言えば速く読む技術なんです。

 

が、どんな速読も全部の文字を読むのではなくて単語単語を集めて全体像を頭の中で作ることが主です。

文学研究とかの専門作業の場合は別ですが。

 

ということは単語の意味が分かっていないといけないのです。

私は大学院の時には漢文を読んでいました。

 

 

漢文研究の場合は古代の文字を読む必要があるので、1文字読むのに1日かかるっていうことはよくあることでした。

 

じゃあその文字の意味を取るには、全体を取り敢えず読んでみるっていう事。

言葉は全体と繋がっています。ですから文脈を見ないと意味は取れないんです。

 

普通はそんな文字を研究するっていうことはありませんが、速読にも応用出来る考え方です。

 

つまりたとえばビジネスを全く初めて勉強する場合、ビジネス関連の単語を知らなければ速読は基本的にできません。

 

ただし大体知っていればいいんです。

読み飛ばして全体を知れば内容はおおよそ分かります

 

全然意味が分からない本の場合はいちいち注釈などから単語の意味を拾って読まなければならないので、急いで読むことはできてもパラパラと行くことは難しいはずです。

 

「一を聞いて十を知る」

 

という言葉がありますが、そういう事ができる人は、何もない所から、十の内の九を編み出しているのではありません。

 

たくさんの読書の中で既に九が頭に入っているんです。

 

それがある日突然一つのことを知ることによって、バラバラだった知識が一個のまとまった知識になる瞬間があります。

 

これがその状態ですね。

読書で速く読めるとは事前の準備が整っている場合によってのみ起こります。

 

【関連記事】

「一を聞いて十を知る」方法 

 

例えば料理上手な人は手際がいいのと一緒。

読書上手な人はたくさん読書をしているから手際がいいだけなんです。

ものすごい速さで本を読む人

ネットでもパフォーマンス的に披露している人がいます。

が、あくまでパフォーマンスなんです。

「もしもし牛です!」のフリー写真素材

 速読の本を読むと、目を速く動かすとか技術的なことが書かれています。

本当にそれが技術的にできる人はいるのかもしれません。

 

が、本を速く読むには前提としてその本の知識、語彙力がなければ読めません。

【関連記事】 

「語彙力」は「単語量」じゃない 

 

医学書であれ、法律関係であれ、哲学書であれ、専門的であったり難解な文学書は、一番初めから速く読むことは不可能なのです。

 

【関連記事】 

楽して哲学を学ぶ方法 

 

速読できますと言っている人は、「飛ばし読み」を速読と言っています。

「飛ばし読み」とは

わからないところは取りあえず飛ばして、わかる箇所だけ読む、わからない単語や専門用語、述語だけをさらっと読んで二回目三回目に読むときに備える。といった方法です。

 

これはものすごく効果があります。初めは訳が分からないのでストレスに感じますが、

わからなくて当然です

 

読書の挫折を防ぐ方法 

 

イメージでいえば初対面の人と会う時はその人の全体像をざっくりとつかみますよね。

 

でも複数回会っているうちに一回目の印象とはだいぶ違ってくるってことは皆さん経験していることでしょう。

 

複数回読んだときの変化 

 

でも第一回の対面がない限りはその人を知るということは永遠にできないのです。

それと同じように、本の内容をざっくりとつかんでから少しずつ掴んでいくことをお勧めいたします。

 

読書する意味

 

読書という荒野 (NewsPicks Book)

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本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術 (朝日文庫)

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本を何回も読むのはなぜか

 

読書に数字を求めてはいけない。 

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