漫画は小説や新書などの文字だけの本よりも下に見られがちですよね。しかしまんがは役立ちます。
漫画で得られる教養本と言ったら有名なのは横山光輝の『三国志』でしょう。
漫画の何がいいって、コマの中の絵を見れば一応の情報が凝縮されているので一発で状況が飲み込めるからです。
日本で漫画が発達したのは日本の文字表記が漫画的だからですよ。
外国にも漫画のようなものはありましたがイマイチよくありませんでした。
日本の漫画的発想は漢字仮名を一緒クタにしたからこその発想です。
だって漢字とひらがなを合わせると分かり易いじゃないですか。
アルファベット文化であればそれは音のみを意味した文字です。
漢字文化の中国では漢字自体が難しすぎて一般人に浸透しません。簡体字といって簡単な文字表記を標準化させましたがそれも上手くいっているように見えません。
中国人の漢字の考え方って日本人と違うって知ってた? - ノーミソ刺激ノート
一方日本語表記は一目見て分かる漢字と、それを補助する仮名で文章上の強弱をつけれ文章全体を読みやすくしています。
だからと言って日本素晴らしいて言う話じゃなくて、周辺諸国の文化のいい所を吸収していいものを作っているのです。
それは日本の宗教観なくに関係するものでしょう。
これにも書かれていますが、日本の仏教の異質性は日本人が周りの文化を吸収して自分のものにしたからです。それにするには時間がかかるんですけど、その時間の中でも平和に文化を涵養できたのがよかったんですね。
ですから正確には日本の文字表記をさらに発展させたのが漫画と言っていいでしょう。
となると漫画のほうがある意味、上等かもしれません。
しかし漫画だと情報をたくさん入れられるがゆえに長くなって、物理的に量が多くなってしまう欠点もあります。
しかし小説などの文字表記であれば最低限の情報を紙幅に込められるので情報を圧縮できるということもあります。
ですから一つのことを知るには漫画から小説、専門書へと移るのがスムーズでしょう。
漫画である程度のところを掴んでおけば小説などで細かな表記がなされていてもスムーズに情報収集ができます。
いきなり文字表記ばかりでうまくいかないのは情報接種が上手くいかないのと、何より現代人は「早くしてほしい」という欲望が強いので途中で投げ出してしまうんです。途中でわからないところがあっても我慢して読み続けられないんですね。
例えば古典的小説の場合は非常に長いものばかりです。
それの内容を知っていれば一生使える教養になること間違いなしなのですがそれを実際読めるかといえば普通は読めません。理解できないんです。一々調べればいいんですけど、それも億劫なんですよね。
しかし漫画から入れば容易に入れます。
しかし漫画も苦手な人もいます。が、漫画も長いものから短く行救されたものもあるので、必要に応じて短いものからスタートすることもできます。
まんがを読むことが恥ずかしいと思っている人もいるかもしれません。が、それはもうすでに時代遅れです。
何か人に話す時には漫画だけ読んでいても十分話になりますし、小説や専門書も併せて読んでいるのであれば「小説版ではこうだけど漫画版ではこうなってたよね」なんて話が出来たらカッコいいでしょう。両方読んでいて、それの違いまで話せるなんて。
人によっては漫画を読んでいることを隠している人がいますがそんなことはありません。人によっては「漫画か・・・」と思う人もいるでしょうから先に読んで専門書などをサラッと読めばいいんです。大体のことを知っていれば、難しいと思っていた本もわかるようになります。