誰でも時間がかかることを意識しよう
本は読みたいけど一冊読む時間がかかる。これは全員が経験することです。
ですから読み慣れていないうちは多少苦しいのは仕方ありません。
あとは、全く知らない情報を受け入れる時は時間がかかって当然です。
逆に詳しい情報は書かれていることに見通しが立ちますから、飛ばし読みが出来るんです。
まとめるとこんな感じ。
- 知らない情報だから
- 読み慣れていないから
- あせっているから
「知らない情報」を早く吸収する、一番いい解決方法は、
「少しでも情報を入れてから読む」
こと。
どんな本でも新しい情報は受け入れるのに時間がかかります。
ですから初めは漫画版など、簡単な本から先に読みましょう。
文字を読み慣れていないという場合もあるでしょう。
そういう場合は読むとなれば結構お金がかかります。
しかしKindle Unlimitedであれば、以下のようにマークのついているものであれば、月額980円で読み放題の対象になりますし、今なら30日間無料。
学生の場合はそれでもつらいでしょう。
親御さんに頼むのも忍びないという場合があるでしょう。
学校の図書館ならそういうものが揃っていることはよくあります。
あんまり知られていないですし、知ろうとされないですけど、学校の図書館が使える人は使ったほうが良いですよ。
漫画であれば必要だと思うものだけ1回読んでしまえば、あとは解約してしまえばいいんです。2日もあれば必要なものは読めるはずです。
漫画版一冊であれば、さらっと読めますし、学校や会社の行きかえり、休み時間に集中して読めば、日本と世界の教養がガツンと頭に入れることが出来ます。
この中では「古事記」と「源氏物語」は、かなりおススメ。
本を読むのが苦手であれば「聴く」っていう手段もあります。
例えば通勤で聞くとするじゃないですか。
そうすると、電車の音声や、注意が移動に移って、ふと聞き逃しとかがあるわけです。
当たり前ですよね。
でも気にしなくていいんですよ。
多少の聞き逃しであっても、全体を聞いてれば、さほど気にならないです。
さらに、どうしても全部知りたいのであれば何度も聞きなおせばいいだけです。本を読むときに「わからない」っていう所、たった一か所が原因で立ち止まっちゃうときってありますよね。
出典:アマゾンのオーディブル(音声本)のメリット・デメリット
でもこのブログをある程度読めるのであれば問題はないと思います。
速く読みたいと焦ると、あとこれだけページがあると、残りのページ数を何度も確認しちゃいますよね。
私もそうです。
しかし、それを「やるな」とは言いませんが、やっても無意味なので、どんどん読めるところから読んじゃうのが一番です。
それの対策としては、ビジネス書や新書などの実用書であれば、目次を先に読んで、読みたい所から読むのがいいでしょう。
そっちの方が吸収が速いし、今自分がどれくらい読めているかを気にしなくて済みます。
そこで気づくことがあると思います。
本は一冊全部読まなくても、ある程度読んでいれば大体のことは分かるようになっています。
一冊にまとめられている本は、大概は著者は一人です。
一人の人間が考えた書いたことなので、主張に矛盾があることは少ないはずです。
仮に矛盾があっても、それは読み方次第であり、著者の中では一貫しているでしょう。
なぜなら人間は矛盾を恐れるから。
どんな人でも矛盾を恐れているので、自分の考えの中で矛盾することを抱えたままにしていることは考えにくいです。
ですから、100%読まなくても、その本の重要な箇所を読んでしまえば主張は分かるようになっています。
その著者独自の哲学を研究するレベルならまだしも、考えを知る程度であれば、目次を読んで知りたい箇所だけを読むので全然OKなんです。
自分が分かることしかわからない
読書は自分の知識でもって読んでいます。
いくら「読書家」と言っても医学の知識がなければ医学書が読めないのと一緒。
例えば小説を読みたい場合は予めあらすじを知ってから読むといいです。
過去の名作は大抵、漫画版になっているのでそこから始めらばいいでしょう。
案外みんな、やらないんですけど、これをやるだけで簡単に読解力が伸びます。
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読むのが遅いからってクヨクヨすることはありません。
誰だって走るのは遅いし、ボクシングをやるのにも筋肉もりもりの人でもパンチは遅いんです。それはなぜか。体の使い方がわからないんです。
読書は知的行為ですが体ありき。
体をどういう状態に持っていけるかで読書時間の確保が決まります。
私はそのためにコーヒーも飲みますしエビオスも飲みます。
アミノ酸も飲みます。
図書館で本を読むことが多いんですけど、勉強のために高校生がいるんですね。
でも彼らは寝てるんですよ。私もそうでした。これを飲んでおけば全然違っただろうにと思います。それくらい読書というものは奥深く、技術がいります。
ですから読むのが遅いのは才能の問題ではないんです。
例えば料理をしなれている人が要領よく作業をこなすことができるように、量を多くやれば自然と速くなるもんです。
つまり、たくさん読めば読むほど要領がよくなってきます。
さっさと気にせず楽しい本を読みましょう。
繰り返しますが、誰でも最初は読むのが遅いんです。
だったら知っている内容から読むことがいいでしょう。
自分の既に知っていると思っている内容、物語や技術書でもいいです。
知っている内容を読むべし
実情、一冊にまとまっている本で、すべてを知っているということはその本を100回読んでもできることではありません。
どんなに稚拙でくだらないと思っている内容でも読むと発見があるんです。
「読書百遍義自ずから通ず」(三国志)
という言葉があります。
本は読んでもすぐに結果は出ません。
というか内容が骨身にしみた瞬間にそれが当たり前になってしまって知らないうちに周りに馬鹿が増えていることに気づくもんです。
そういう体験は読書をすればすぐにできる体験ですがそれさえもしたことがない人が多いんですね。
名作の速読方法 でも書きましたが、桃太郎一つ取っても読むと考えるべきことがあるんです。
ただこれを言ってもほとんどの人は信用しませんが。
行動してみると実際は違うというんです。
これは仕事全般で言えることですが人は行動を起こさないんです。
なんで行動を起こさないか。
それは、人間は現状を維持しようとするからです。
「ホメオスタシス」といって、「恒常性維持」の機能、つまり、今の状態を変えないようにする本能が備わっています。
それは現状を変えると環境が変わるので、生命維持のためにそれを嫌うんです。
しかし読書をしたところでそれが変わることはありません。
むしろ、本を読まないと人の奴隷になりかねません。
読書しない奴は奴隷になる
ショッキングな言いかたをあえてしました。
一生に100冊くらいしか読んでない奴なんか年齢が幾つだろうと一捻りできます。
ボクシングジムでトレーニングしてればわかるんですけどパンチ一発の速さが素人と1年練習をちゃんとやっている人とでは全然違うんですよ。両方素人ですけど。
それは筋肉の差じゃないですよ。脳みその差です。
素人は無意識に考えてパンチを打ちますが1年もやっていれば自分の体の動き方を知って余計なことを考えずに反射的にパンチが打てるようになります。
つまりパンチ一発にしても自分の意志で自由にできないんですよ。人っていうのは。繰り返さないと自由は獲得できないんです。
読書も同じで1年ちゃんと本を読むと反射的に文字を終えるようになります。
読書は決して知的な運動ではありません。体を使わなければできない体験です。
たとえば、こんなことを思っている人は読書力が上がりません。
「誰でも知ってるような「桃太郎」なんて読んだって発見なんかないし、子供が読む内容だ」
これはマズいですよ。
それがちゃんと血肉になっているなら、桃太郎と同等の話ができるか、なぜそれが読むに値しないかを文学研究者を論破することができるんでしょうか。
普通はできません。
自分は知らないんだ、書けないんだ、読めないんだ。
そういうことを意識することで謙虚に読書ができます。
ソクラテスと友達になろう
ソクラテスはそう言う知に対して傲慢な人を「無知」といいました。
それに比べて自分は「知らないということを知っている」。
だから「無知」の人たちよりも一つ上だと言ったのです。
ですからもうすでに読んだはずの小説や自分の得意分野の入門書を読み直してみてください。
児童書でもいいです。
それを10回でも読んでみると読み慣れない本でも少しは速さが上がっているはずです。
もう一つ言うと好きな分野じゃないと続かないので一日に読む量は一行でもいいです。
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その一行で衝撃を受けるということがあるんです。
それでも何を読んだらいいかというと、文学では俳句がいいと思います。
は芥川賞受賞のだいぶ前に出した又吉さんが全く俳句を知らない状態で俳句を俳人に習うテイストの本です。
俳句に関する入門書は何冊か読んでいますが、これを一番初めに読んで面白い!と思えました。
なんでそれをしろというかというと読書は知識で読むものです。知識は日々の積み重ね以外ありえないんですよ。
ですから一行、心に響く言葉が一日にあったんなら本を読んだとしていいんです。
一冊読んでも
「なにがなんだかわからなかった」
ということがザラにあるんですから。
私は中国の歴史が苦手です。
これを読むのに一週間かかりました。
たった一回ですよ。
しかも内容は知っている所もいくつもあったのに、人名や細かなエピソードが頭に入らないんです。
見慣れない漢字も多いし。
10回読んでも内容がうまく頭に入りませんでした。
薄い漫画一冊ですよ。
何度も読まないとわからないんです。
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