本を読んだら難しかった。
ってことはよくありますよね。
でも、ベストセラーになるような本はその後すぐに解説書が出てきたりします。
そういう本を読んでおくと、メインの本も簡単に読めるようになります。
『サピエンス全史』は世界的ベストセラーですよね。
ただですね、分厚いうえに2冊なんですよ。
そうなると手に取りづらいです。
そういう方には「解説」をしてくれる本があります。
こちらがおすすめです。
『サピエンス全史』に限りませんが、難しそうな本にはこういう解説本や、ダイジェスト版が最近ではよく出ます。
そういうものを読むのも一つの手です。
決してズルではないんですよ。
将来的には本編を読みたいと思っている場合でも、簡単な本を読んでおくと読みやすくなります。
そもそも『サピエンス全史』を読んでなくても面白いです。
特に唸ったのは本書が『共同幻想論』に近いと語っているくだり。
福岡さんか長沼さんのページだけどどちらか忘れましたが、「共同幻想」の感覚は『サピエンス~』の「虚構」の感覚と似ているという事が書かれていました。
この本を読まなければ気付かなかったかもそ入れません。
それ以外にも関連書籍が巻末に紹介されていて、ただでさえ幅広い見識が広がる良書なのに更に知的好奇心を刺激してくれます。もう、もう、大興奮。
ちなみに私自身は読んでて
- 作者: アーサー・C.クラーク,Arthur C. Clark,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1993/02/01
- メディア: 文庫
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を思い出しました。書いてる人いるかなと思ったけど、書くほどのことでもなかったかしら。偶々最近、読み返してただけなんですけどね。
読書の醍醐味って過去に読んだことの思い出が現在に繋がるところだと思うんですよ。
何度も読んでいる本ほどそういう事が起こりやすいですよね。
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それってすごく精神的な営みですよね。
これにもあるけど、宗教感覚って過去への振り返り、反省から始まるんだなって改めて体感。反省はすごく人間的な行為ですよね。
以前、これがバンバン出てくるのは2000冊読んでからだということを書きましたけど、『サピエンス~』は長いだけに特にそういう感覚が多かったです。
歴史、科学に関しての読書歴は少ないほうですが、宗教哲学文学に関する広い知識を持って書かてている割には非常に読みやすいです。
何で売れたかって「おもしろいから」ってことを大澤さんが書いてました。
本当にその通り。
知識は持っているだけではまともな文章は書けない。
広い知識を持って優しく書けている本書は必読です。
あまりに有名だからミーハーだと思って手に取らなかったり、本書は読んだからもういいとか思わずに、関連書籍も含めて読んだほうがいいですよ。
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