大量の知識の習得
IQは、読書でどうにかなります。
たくさん読むことを心がけましょう。
なぜなら、たくさんの情報を得ると「抽象的な思考」が出来るようになるから。
「抽象的」とは、簡単に言えば、
「大きい視野でものを見ること」。
たとえば、
- ゴールデンレトリバー
- チワワ
- シベリアンハスキー
これらをそれぞれの「犬種」としてみることが出来ますが、抽象的(大きな概念)にとらえれば「犬」ですよね。
この中にアメリカンショートヘア(猫)が入れば、
- 四足歩行の動物
- ペット化された動物
というように括る(抽象化する)ことができるでしょう。
さらに「人間」が入れば「動物」にできます。
つまり、情報が集まると、それぞれをまとめる力が生まれるんです。
【例】「X」に入る数字は?
1 1 2 3 5 8 X 21…
とあった場合、正解は左の数字2つを足したものなので、正解が求められるのは
5+8=13。
つまり13が正解。
全体を見て、「左側の二つを足したものが右の数字になっている」という風に括れればいいんです。
人によっては数字が苦手な人もいますが、IQテストでは図形や、文字なども有ったりしますよね。
これを
「普通は123の順番なのに…」
と固定概念に縛られていると答えが出なくなってしまいます。
ですから、全体をモワっと見る必要があります。
上の例が分からなかった人もいると思いますが、そういう場合は「そういう考え方もあるのか」と思うだけで、次に進めばいいんです。
そういう風に1つの問題に引っかからないことがIQアップのカギです。
あらゆる問題をイチイチ個別、具体的に考えていたら、まとめて考えることが出来ません。
人間の時間は限られているので、まとめるべき所はまとめておくべき。
そしてちゃんと考えるべきところは細かく考えるべきです。
情報を集めたら次の段階は「考えること」になります。
逆にいえば「情報」が無いと考えることはできないですよね。
ですからたくさんの本を読むのがいい。
その時は一冊一冊丁寧に読まないこと。
書いている本の世界は著者の世界であって、あなたの世界ではありません。
だからこそ読む意味があるのですが、他人の世界だからこそすぐに理解できないこともあります。
その際はその場で理解しようとはせず、
「わかなんない」
として、読み飛ばせばいいんです。
分からないところで止まってしまっては仕方ありません。
順番に読む必要はありません。
IQを上げるには、とにかくたくさん読むべきです。
だから、「わかるところ」を意識して読みましょう。
本をたくさん読むと色んな知識が手に入ります。
知識は道具と一緒。
どんなに腕のいい大工さんでも、大工道具が無いと仕事が出来ません。
そして新人大工であっても、完璧に道具がそろっていれば、それらを使って仕事ができ、上達が速まります。
だから職人は道具を大切にするんです。
繰り返しますが、知識は道具なんです。
道具をそろえたところで仕事が出来るわけではないですよね。
それを用いる経験を積まなければ意味がありません。
知識があるだけでは頭がいいわけではありません。
ですから頭がよくなるには、知識が無いと何も始まりません。
「わかるところ」を読んでも意味がないと思うかもしれません。
しかしそうではなく、自分が分かる所を知ることも読書の醍醐味です。
世の中には知らない、理解できないことのほうが多いんです。
その中で奇跡のように知っていることを、著者は言語化してくれています。
それを知ることで、自分の言葉を獲得できるんです。
【この章のまとめ】
- 知識は道具
- 読書は「わかるところ」を見つける作業。
読む本はランダム
基本的に読みたい本を読むべきです。
そうでないと頭の中に入りません。
かといって1分野だけしか興味が無いということはほとんどないでしょう。
例外として、そのことにばかり興味が集中している時期は私にもあります。
その時は集中的にその本を読んでいてもいいでしょう。
しかしそうでなければ、あらゆる分野を読んだほうが良いです。
タイミングは人それぞれです。
違う分野を読んでいると、自分の中で知識同士が繋がる感覚があります。
そもそも知識同士、分野同士に関連がある場合もありますが、そうでなくて、自分の中だけで関連づいてしまう場合も多いです。
そういう事が起こるからクリエイティブな発想が生まれるんです。
それは複数の知識が集まったばかりの時では生まれにくい気がします。
仕入れたばかりの知識は、まだそのままな感じ。
しかしある程度時間が空くと、その知識自体が何となく曖昧になっていきます。
曖昧なものが増えていくからこそ、他の知識とつながりやすくなるんですね。
ですから忘れることは恐れなくていいんです。
作家の荒俣宏さんが、
「創造力は忘れることにかなり依存する」
というようなことをどこかで書いていましたけど、そういう事だと思います。
忘れることを恐れる必要が無いんです。
つまり自由。
しかしはじめの内はここに書かれていることを参考に読み進めていただきたいのが正直なところ。
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同じ分野の本は数冊同時に読む
文字をただ追っていても、脳は気持ちよくなりません。
脳が気持ちよくなるのは、
「そうだったのか!」
と、情報・知識同士が繋がった瞬間です。
そういう経験をしたことがある人はたくさんいるでしょう。
- 国語と社会など、教科同士の知識が繋がった。
- 漫画やアニメの伏線が分かった。
これらも
「そうだったのか!」
という瞬間を感じて、脳内麻薬がドバドバ出ている状態です。
そういう経験を積むことで本を読むことが楽しくなってきます。
そして知識同士の定着が強固になります。
脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 (幻冬舎新書)
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著者になったつもりで読む
はじめの内はこれはピンとこないかもしれません。
しかし、すでにその分野の知識を持っている場合、著者の気持ちになって読むことが出来るようになります。
私の場合であれば文学と哲学の知識は、普通の大卒よりは持っていますから、本の最後にある注釈の情報よりもたくさんの知識を持っていたりします。
それを読みながら、
「ああ、こういう風に書くのか」
「この辺の情報はカットするのか」
などと、著者やその編集の人と同じレベルで読むことが出来ます。
そうすることによって、普通の読者以上の経験を積むことが可能になるんです。
これって楽しいことですよね。
例えばマクドナルドの店長と、普通のお客さんでは、ある店舗に客として訪れたとしても、その視線は全然違うでしょう。
得られる情報量が違うんですね。
普通のお客さんは、どこでも同じようなマックの店としてしか見ませんし、見ようがありません。
しかし店舗運営を任されている店長クラスが他人の経営する店舗を見た時は、
- バイトの動き
- 客のさばき方
- 清掃状況
- 外装
などなど、いろんな角度から見るでしょう。
店長クラスでなくとも、飲食バイト経験者であれば、客としての経験しかない人よりは「職場・仕事場」としてその場所を見てしまうでしょう。
同じ事が本でも起こるわけです。
それとIQとに、なにが関係あるかといえば、物事を抽象的に見るということ。
頭の悪い人は、その場に起こっている具体的な事例しか目に入りません。
ですからお店のオーダーが通るのが遅かったりすると怒るんです。
怒る人って頭が悪いイメージありますよね。
それは自分の目の前に起こっていることしか見えていないからです。
抽象的に見るというのは、目の前に起こっていない、別の場面では何が起こっているのかを想像する力のこと。
オーダーの通りが遅いのは
店員が、
- 少ないから
- 未熟だから
- 疲れているから
などと、自分に起こっていない状況を感じることが出来ます。
そうなると、今自分に起きている「オーダーの通りが遅い」ということはさほど怒るようなことではないことだという事に思えてきますよね。
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