ノーミソ刺激ノート

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ほとんどの人が純文学を読めない理由

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純文学を読むには「土台工事」が必要

純文学の読書は基本的に気楽にできるものでは無いので相対的に読書人口が少なくなるのは当然です。
ほとんどの読書をしている人はエンタメ系、つまりドラマ化や映画化されやすくて、分かりやすいものも読んでいます。
 
純文学も馴れたら気楽ですが、初めは難しい、分からないとなるのは当然です。
そういう風に気楽に入れるように書かれてないですからね。
世の中にはそういう風に簡単に分かってしまうものではなく、考え続けられるものを読むのが好きな人もいるんですが、そういう人は少数派なんですね。
 
「でも昔の人は読んでたんじゃないの」
と思うでしょう。確かに今よりは比率としては多かったと思います。
でも昔は本は貴重でしたから無理やり読んでいました。
 
「読書百遍、義、自ずから見(あらわ)る」(三国志)
「(難しい本でも)百回読めばその意味は勝手に分かって来るもの」
 
というくらいなので、100回読めば良いんですが、現代人は同じ本を読む人なんて少ないです。本は何度も読んで行くうちにわかってくるものなので、それが土台作りになります。
 
しかし今はたくさん本があるので、そんなことをしなくても簡単な本を読めば良いということになります。エンタメ系はエンタメ系で技術の結晶なので素晴らしいものですがしかしそれをたくさん読んでも、純文学は読めるようにはなりません。
 
なぜなら簡単な本はいわば積み木遊びのようなもので、苦しみもなく楽しく遊ぶもの。
 
純文学はちゃんとした建築ですから、積み木と考え方から何から何まで全然違うんですね。
しかし一回読めるようになれは積み木も簡単にできるようになるし、難しい文学にも挑戦しやすくなります。

土台の作り方

じゃあどうやって土台を作るかというと一番一般的な方法は、大学以上の教養訓練です。
一般的な受験勉強では「正確な読み方」は身につきますが小説の楽しみ方深め方は学べません
 
もう一つは漫画版など簡単な解説から読むこと。
現代人は幾ら気合が入っている人でも難しい本を100回も読むことはできないと言っていいです。
なぜなら本がたくさんあるという事実があるから、簡単な本を先に読んだほうが速いんですね。
 
 
だったら簡単な純文学解説書、漫画版を読めば良いんです。
どうせ難しい本は何度も読むものなんですから、漫画版を1回読むくらいどうってことは無いですよね。
 
特に名作古典と言われるようなものは解説本も漫画版も充実してますからそういうものを一通り読むと読み方の土台工事はある程度できます。
そうすれば知らないうちに純文学が読めるようになって、エンタメ文学を読むのは物足りなくなります。
 
もう一つは解説の動画を見ること。
今はそんなに多くないですけどそのうち増えると思います。
それを待つしかありません。
 
しかしなかなか出てこないと思います。なぜなら純文学を読むような人はインテリで、バカが嫌いな人が多いので、教え方が不親切だったり自己満足に完結してしまう人が多いです。
おすすめは文学部の先生が学生向けに遠隔授業としてやっている動画を見ることです。
 
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