英語の「Spring」という単語は、いくつかの異なる意味を持つ語ですが、その語源は古英語にさかのぼります。
春(季節)としてのSpring
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古英語: 「springan」
- 意味は「跳ぶ、飛び出す、生じる」。
- この言葉は、植物が芽を出し、花が咲くという春の特徴的な現象を表現しています。
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中英語: 「springen」
- 古英語からの発展形で、同様に「跳ぶ、芽生える」という意味を持っていました。
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古高ドイツ語: 「springan」
- 同様の意味を持ち、英語と同じインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属します。
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プロト・ゲルマン語: 「*springanan」
- 共通の祖先語で、同様の意味を持ちます。
泉、湧き水としてのSpring
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古英語: 「spring」
- 意味は「泉、湧き水」。
- 地面から水が湧き出る様子を表現しています。
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中英語: 「spring」
- 古英語から引き継がれた言葉で、同じく「泉、湧き水」の意味を持ちます。
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同じ語源: 上記の「跳ぶ、飛び出す」と同じ語源から派生しています。水が地面から飛び出す様子と、植物が芽を出す様子が共通しているためです。
バネ、スプリングとしてのSpring
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古英語: 「springan」
- 再び、「跳ぶ、飛び出す」という意味。
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中英語: 「springen」
- 物が弾ける、跳ねるという意味に発展。
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機械的なバネ: 物が弾性力で跳ねる、という性質から「バネ」の意味も持つようになりました。
「Spring」という単語は、その根底にある「跳ぶ、飛び出す、生じる」という古英語「springan」に由来しています。これは、季節の変化や自然現象を表現するために使われ、さらに具体的には、植物の芽生え、泉の湧き出し、バネの弾性など、さまざまな「跳ぶ」「飛び出す」動作や現象を指すようになりました。この多義性が、英語の「Spring」という単語の豊かな意味を形成しています。
「水が涌き出る」=「源泉」
という
「一年の初めの月」
を意味します。
ちなみに古英語で「春」は
”lencten ”
”lengthen ”「長くなる」
と同じ語源で
「春」は「日が長くなる季節」
というところから来ています。
lencten は現在 Lent 「四旬節」
というカトリックの暦の言葉になってます。