優秀な教授の見方
大学選びは偏差値で選ぶ傾向がありますよね。
別にそれでもいいんですけど、それ以外に選ぶ指標を知らない人が多くいます。
本気で勉強したいなら大学で学ぶ科目の大学としてのレベルを考慮するべき。
なぜなら就職するにしても、論文を書くにしても、同じ「大学」でも学部が違うだけで世界が違うからですね。
就職するときは先輩に優秀な人が多くいれば有利に働きやすいでしょう。
論文を書くときも、大学によって大学図書館の所蔵量が全く違うんです。
図書館が変わってくると、
- 教授が変わる
- 卒論のレベルが変わる
という大きなところが変わってきます。
教授が変われば学習内容が変わりますし、卒論のレベルが変わると、その後の人生の考え方のクオリティが変わります。
高校生はそこまで気が回らない人が多いですけど。
偏差値がそんなに高くない大学でも、
「この大学なら図書館がいいから」
という理由で、有名な教授が招聘されたりします。
その道で有名な教授であればどの大学でもそこで働いてほしいと招きます。
たとえば東大の第一線の先生が偏差値の高くない私立大学に招かれているってことは、実はよくあるんです。
ですから
「この大学は偏差値が高くないから夢も希望もない」
と思う必要はないんです。
大学のホームページには専任教授の紹介ページが絶対にあります。
だから、その学科のトップ、上位に名前が出てる先生を検索してみると、明らかに業績のある先生がいるってことがあります。
「業績」は「論文」や「出版書籍」の数でみられます。
逆に若手でもないのにその数が極端に少ない人はちょっと注意かもしれません。
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大学図書館の見方
大学図書館の所蔵量がどう関係するかといえば、あなたが書く卒業論文の質に関係します。
論文を書くにあたって、たくさんの書籍や、論文を読むこととなりますが、読みたい論文が見つからないということが多々起きます。
そういう場合、その資料がどこで手に入るか、大学の図書館のHPやCiniiなどで調べることになるんです。
が、世界トップクラスの論文はそれが載っている雑誌を買って読んだり出来ても、一大学の学会で発表されたようないわゆる「紀要」は、普通買えません。
しかし紀要は取引きがされています。
その方法はお互いの「紀要」で交換するんです。
A大学X学科がB大学X学科の紀要が欲しい場合、
A大学の紀要をB大学に送って
「B大学X学科の紀要も送って」
と手紙を添えるんです。
それでB大学の紀要が手に入れば万々歳。
なんですが、A大学X学科のレベルがとても低くて、B大学X学科のレベルがとても高い場合、かなりの確率でBはAを無視します。
そんなのあいさつ程度で返してやればいいじゃないか。
と思う人も多いでしょう。
でもレベルの高いB大学X学科は、他の大学のX学科からも紀要を送られているので、対応が大変だし、場所をとるしで、非常に忙しくなるんです。
レベルの低い紀要を送られても
「自分の学科に対してプラスにならない」
と判断されれば無視されて当然。
なのでレベルの高い学科は紀要が沢山集まりやすい。
このようなことは一般的に偏差値が高いとされている大学が一般的に偏差値が低いとされている大学に無視をされるということもあり得るんですね。
なぜなら学科レベルで違いがありますから。
論文でなくても、大学図書館の書籍量にも違いが見られます。
大学の看板学問
大学には「看板」となるような学問がある場合が多くあります。
具体的な大学名は出しませんが、
- ミッション系の大学は西洋学。
- 物理学校が基だった大学は物理学。
- 創立関係者が哲学者だった大学は哲学。
というように、現在、総合大学として名を馳せている大学であっても、大学の歴史的な蓄積によってそれぞれの学問に関係している学者や書籍などの大学として財産が残っているんです。
なので、どうしても同じ大学内であっても学問によってレベルの格差が出てきてしまう。
出てきてしまうというよりも、大学の個性としてわざと出している大学が多数。
そしてその学問には他よりも多くお金を使う場合が多いそうです。
何故なら「看板」だから。
その看板目的で入学する学部生、院生や就職する教員が多くいるのでどうしてもそのレベルを下げるわけにはいかないそうです。
なので大学から配られるアンケートに「あなたがこの大学を選んだ理由は?」という項目がどの大学にもあるんですね。
「そんなの偏差値かブランドイメージに決まってるじゃん(。・ε・。)」
という高校生が多くて、学問自体に興味があって来る学生が少なくて大学に入って勉強をしなくなる学生が多いんです。
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なのでどの大学教員も就職予備校の教員化せざるを得ない場合もあるので困っているのだとか。
語学系の学科が少ないのもそれが関係しているようです。
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