まずは単語
外国語を勉強するときに難解なのは「文法」です。
これができないからと言って諦めないほうがいいんです。
もしできないのであれば飛ばせばいい。
とりあえずのおすすめは単語と例文を覚えること。
例えば「リンゴ」は「apple」、「彼」は「He」など、こういうことは覚えやすいですよね。
そういうものを増やしていくと、文の中に「わかるもの」と「わからないもの」が出てきます。
逆に全部わからないとどこから手と付けて良いのかわからなくなります。
これにはある程度時間がかかりますから、これだけやるだけで、学校のテストレベルでは40~60点が取れるようになります。
文法って重要なの?
では文法な何が重要かというと、「文法は言語理解のテコである」という言葉があります。つまり文法を覚えちゃえば簡単だよとということ。
でも、これってあんまり実感できないですよね。
なぜなら実感ができないからこそ、勉強しても頭に入らないんです。
勉強に大切なのは実感です。だからこそ、まずは簡単な単語からでいいんです。
簡単なものを先に覚えて分の中で、「わかる」「わからない」がマダラに出てくるように思えること、それが「実感」です。
赤ちゃんの場合は、文法を覚えるのに、大人たちの会話を聞いて覚えます。だから文法がちゃんと使えるようになるまで、7年くらいかかります。
それまでの子供はちょっとおかしい言葉の使い方をしますよね。
文法はそれくらいの子供には難しいです。
しかし中学生くらいになったら、話は違います。
総合的に考えたら、文法を覚えたほうが早いんです。
とはいえいきなり文法を教えるようなやり方はあまりお勧めしません。
しかし学校教育では、分かる生徒もいますからそのバランスを考えて徐々に教えます。
40人くらいのクラスで教えるわけですから、理解できない人が出てきて当然。
だから次週の時はそんなの考えずにわかる所から攻めていけばいいんです。
言語を実感しつつ、その後で文法の勉強をしていくと速くなります。
ある程度単語を覚えたら
単語や例文を覚えればある程度は理解できます。
しかし「どうしてここでその単語が使われるのかよくわからない」という所がちょくちょく出てきます。
代表的なのは英語で使われる「冠詞」(a,the、広く言えばthat,thereなど)。
「そうそう!それそれ!」
と思える人もいるでしょう。
これは日本語にはありません。というかほとんどの外国語には無いんです。
ない概念だからこそ、感覚がつかめない。
だからいきなり文法の授業でこれが出てきても理解ができないのは当然。
決して理解できないのは馬鹿だからではありません。
逆に日本語くらいにしかない文法では「助詞」(は、が、てにをは)がありますが、これがない外国語話者(英語、中国語を話す人)は何年勉強してもこれが理解できないという人が良くいます。
じゃあどうすればいいかというと、一体どういうときに変わるのかということを疑問に思えるくらいまで単語を覚えるということ。
単語の中で覚えやすいのは動詞や名詞です。これは日本語と共通していますから、イコール関係で結べます。
しかし、同じ単語でも「冠詞」となると日本語にそもそもその概念がありませんから覚えられません。
だからその「わからなさ」を際立たせつために「わかるもの」を増やすんです。
簡単な単語もわからないのであれば、名詞がどうとか、冠詞が難しいぞなんて聞いても「全部わからねーよ」って思ってしまいます。
だから先にわかるものから勉強するんです。
そうすると「冠詞ってなんだ?」と疑問が出てきます。
そういう時に文法の本を読めばいいんです。
まずは、参考書などの中でわかるものから先に読みましょう。
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