速読・多読が出来るようになる
なぜなら、「名作」は、元ネタだからです。
これらを読んでおけば「レバレッジ」(てこの原理)のように、現代の本もスラスラ読めるようになります。
つまり、
- 速読
- 多読
が出来るようになります。
本は、知識によって読むものです。
その事前知識を入れるのが昔は大変でしたが、今は漫画版がたくさん出ているので、それが可能になったんです。
繰り返しますが、昔はこれらの本を読むのは大変でした。
でも今は漫画版があるから簡単に内容を読むことが出来るんです。
なぜ昔から無かったかというと、
「漫画を書ける人が少なかったから」。
昔は、手書きで漫画を描くしかできませんでした。そうなると、材料が必要ですし、時間もかかるし、たくさん書くとなるとアシスタントも必要で、暇で余裕がある人しかできなかったんです。
でも今はペンタブレットでかなり安価に、しかも高品質なものを書けるようになったので、漫画を書ける人が増えたんです。
漫画だと教養が符負けられないんじゃないかと思ったら大間違いです。
「読書」は知識で読んでるんです。
例えばこの分を読んでいるのは、日本語が読める、日本語の教養がある程度備わってるから読めてるんです。
少なくとも、幼稚園生が読むことは難しいでしょう。
それと同じように、過去の名作も「大体こんな話」という事を頭に入れておけば読めるようになるんです。
それがとても時間がかかるものだったらマズいかもしれません。
しかしこの漫画版であれば、1冊は30分~1時間ほどで読めます。
今まで読めなかったものが、たったこれだけで読めるんですからかなりお得ですよね。
でも漫画では場所を取ってしまいます。
このシリーズだけでも139冊あります。
私は100冊くらい読みましたけど、全部は読まないにしても場所を取ります。
そういう時に便利なのがkindleです。
kindleだと安価ですし、物によっては1円や、Kindle Unlimitedに登録しておけば無料で読めるものもたくさんあります。
教養のために読む
教養を高めるといってもいきなり難しい本を読んだら普通、嫌になります。
でもそういうのってもったいないですよ。
せっかく世界最高の教養に興味を持ったんだから読めないと。
人は興味を持ったときじゃないと、情報を吸収できませんからね。
昔はそれであきらめていた人が多いでしょう。
私もそうなってたと思います。
しかし今は読みやすい入門書がたくさん出ています。
それを読むことで、絶対読めない、高い位置に来ていた教養を普通の人が読めるようになるんです。
私も、なんとかして、難しい本をヒィヒィ言いながら読んでいた時期が3年ほどありました。
が、そんなことをして過ごす前に早くこの本を読んでしまえばよかったと後悔しています。
『まんがで読破』の良いところ
- 原作のポイントを押さえてる
- 原作理解の大きな橋渡しになる
- 一生読まなかったであろう名作の内容が一冊にまとまっている
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本当に「まんがで読破」シリーズには世話になってます。
特に私が好きなのは漱石なので、漱石のものから紹介します。
夏目漱石

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これはよくできてると思います。単純に漱石が好きっていうのもあるんですけどね。
ちゃんと文庫本も読んでますけど、うまく書かれています。
他にも哲学や宗教関連と、幅広い分野に対応していて非常に便利ですし、何より絵がいいんです。
源氏物語なんかは漫画版がいろいろ出てますけど、大抵は少女漫画的です。
私はああいう感じの絵が苦手で、どうも敬遠してたんです。
でもこのシリーズの絵は見やすい。変な癖が無いんです。
好き嫌いはあるでしょうがこの絵は非常に好みですね。
このシリーズは今のところ139冊出てるはずですが、恐らく私は100冊以上読みました。
以下は私が読んでて面白かったものを御紹介します。
海外文学

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これだったら世界の名作がたくさん読めます。
「まんがで読破」はこのブログでよく推してるんですけど、本作の性質によるんでしょうが出来、不出来がある気がします。
でも中でもこの2つは本当によくできてます。
あとやっぱり絵の感じも好きです。
そもそも本作が好きっていうのもありますけど。
↑の記事でも書いたことですが、リズム感がいいんです。
『リア王』はシェイクスピアの中でも読みやすいものじゃないかと思うんですよね。
でもあんまり現代人に読まれてないのは戯曲で読みづらいからでしょう。
人間関係もちょっと複雑なので分かりづらいですが漫画ではだいぶ解消されています。
シェイクスピアに関してうまく話せたらかっこいいですよね。単純に。
中国哲学
『孫子』はよく経営哲学として語られますけどあくまで戦争論であります。
これには元ネタが『老子』の哲学を実践化したものです。
は中国の国家経営の考え方のおおもとに近いです。
もっと言うと論語なんですけど、それは範囲が広すぎるので老子としておきます。今の中国とは全然違います。
むしろ日本の国家運営に近い感じがします。
天皇陛下は幼少のころから帝王学をお勉強なさるみたいですけど、もしかしたら老子の考え方を受け継いでるんじゃないかなと思うくらいです。
そもそも天皇誕生日を「天長節」皇后誕生日を「地久説」といいますが、この言葉の元ネタは『老子』81章の7章にあります。
原文
天長地久。天地所以能長且久者、以其不自生、故能長生。是以聖人、後其身而身先、外其身而身存。非以其無私邪、故能成其私。書き下し
天は長く地は久(ひさ)し。天地の能(よ)く長く且(か)つ久しき所以(ゆえん)の者は、その自(みずか)ら生(しょう)ぜざるをもって、故(ゆえ)に能く長生(ちょうせい)す。ここをもって聖人は、その身(み)を後にして而(しか)も身は先(さき)んじ、その身を外にして而も身は存(そん)す。その無私なるをもってに非(あら)ずや。故に能くその私(わたくし)を成す。
一般人には抽象的過ぎて応用するのは苦労するので孫子が選ばれるんでしょう。
- 孔子系列を「儒家」
- 老子系列を「道家」
- 孫子系列を「兵家」
といいますけど、こういう系列が立つといつかそれを統合する思想が出ます。
それを「雑家」(ざっか)っていうんですけどその代表格は淮南子ですね。
でもこれは漫画版はみつかりません。多分出ないでしょう。上記の応用版ですから。
といっても
このように漫画版が出たくらいですからインフルエンサーの気まぐれで突然これを押し出す可能性もあります。
お得に読む方法
kindleアンリミテッドであれば、139シリーズの内、全部ではありませんが、かなりの冊数が対応しています。
以下のようにマークのついているものであれば、月額980円で読み放題の対象に真りますし、今なら30日間無料です
漫画版一冊であれば、さらっと読めますし、学校や会社の行きかえり、休み時間に集中して読めば、日本と世界の教養がガツンと頭に入れることが出来ます。
漫画版だからと甘く見ていては困ります。
大体モノを覚えているのって「概要」じゃないですか。
それを格安で学べるんですから、絶対に使ったほうが良いです。
いい漫画は教養の底上げになります。