ノーミソ刺激ノート

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漢字は哲学

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[予想読了時間2分]

漢字って面白いですよ。

アルファベットや
仮名のような
表音文字
に対して
漢字とは、
表意文字
という珍しい文字です。
日本人であれば
ほとんどの人が
そのことを知っていますが、
一般的によく知られている
極ポピュラーな漢字でも、
その一字の
本来の意味を知っている
という人は非常に少ない筈です。
例えば、
「結婚」
「婚」という文字は
どうして「女」「氏」「日」
なのか。
「女の氏が変わる日」
という俗説があるようですが
これは間違い。
本来は、
「女」と「昏」で
「女」は「よめとり」の意味の「嫁」。
「昏」は「日暮れ」の意味です。
昔、結婚は
日が沈む頃に執り行われるものでした。


「聴く」
旧字体です。
中学の頃の音楽の先生で
「音楽の『キク』は
『聞く』ではなく
『聴く』だ!」
と言っていた先生がいました。
まぁ何となく意味はわかるのですが、
もっと意味は深くて、
耳の下の王っぽいのは

「つきだす」
という意味。
旁の心の上は
「直」
が変化した形で、
全体で言うと
真っ直ぐな心で
耳を突き出して聴く
という意味。
これと同じ旁で
漢文にたまに出てくる

(「徳」の旧字体です。)
がありますが、
中学の国語の先生の解説では
「簡単に言えば
『良いこと』」
ということでした。
行人偏は
そのまま
「行く」
という意味。これと旁を足して、
真っ直ぐに人生を行く。
という意味。
もしくは
俗字では行人偏を略したり

でも「徳」
の意味で使われることがあります。
要するに
「真っ直ぐな心」=「徳」
ということ。
このように意味がわかっていれば
小学生でもわかるように説明ができますよね。
知識は教育などの実用
によってその価値を発揮します。
たとえば
漢字の意味を
ちゃんと理解することで
それが一体どのような概念なのか。
どういった考えの下
編み出されたものなのか。
それを知ることで
直接的ではなくとも
何かの役に立つことがきっとある筈です。

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