ムスコ、ムスメは正式には
「ムスヒコ」
「ムスヒメ」
「ムス」というのは「生じる」「産まれる」という意味があります。
漢字にすると
「産彦」(「彦」は額と髪が綺麗な男)
「産姫」(「姫」は目が大きく開いた綺麗な女)
「ムス」は「苔生す」の「生す」と一緒です。
古事記を読んだことがある人はこの日本語的感覚が分かるのではないでしょうか。
漢字の語源も面白いですけど、日本語にはそれ以前のヤマトコトバの語源もあります。
これは文字以前の語源なので本当にそれなのか、というところをしっかり調べるのは非常に難しいんです。
でも分からないままでは気持ち悪いので、そういうことが書かれているもので、比較的信用に値するのはやっぱり大学の先生の本ですね。
この手のものはトンデモ本がたくさんありますから、そういうものを読んでも
「本当にそうか?」
と思うばかりでイマイチ消化不良のまま本を閉じるということが多いんですよ。
ですから調べ物をしたい時には「~研究会」「~調査委員会」なんかの特定個人の名前が書かれていないものは避けましょう。
こういう団体名のほかに大学の先生などの名前があればいいですけど、団体名だけで誤魔化している本も沢山あるのです。
そういうものでも文章が面白ければ百歩譲っていいですけど、そういうものは大概文章もノッペリとしていてリズム感が無いです。
それを書いている時の熱量が感じられないんですね。銭稼ぎをするための
「コ」は子供、
「メ」は女という意味です。
「ヒ」は「霊」という意味で、
霊を止めた者が「霊止」(ヒト)。
こういうものは絶対的なものではありませんから
「こうだ!」
というのはちょっと避けたほうがいいと思いますが、知っていて損はないしロマンは感じますよね。