日本語の観点から考える
古語では「うら」と言えば心を意味します。
「うら」って言ったら「表裏」の「裏」でしょ?
と思うでしょう。その通りです。
「うら」の反対語は「おもて」。
日本語の「おもて」とは「面」のこと。
つまり表情のこと。
表情と心が反対語になっています。
現代語の名残としては
- うらやましい
- うらめしい
が代表的な所ですが
- うら悲しい
- うら恋しい
という使い方もされますね。
これは「こころから~だ」という意味になります。
漢字からの見方
漢字の「表裏」は下に「衣」という文字がある通り、着物の表裏の意味があります。
しかし少なくとも現代中国語では「裏」(里・裡)は「内側」という意味しかありません。
日本語の本当の意味で「うら」というのは他の言語には見られないとどこかで読みました。
世界中に「二元論」はありますが、このような「おもて・うら」の言語感覚をもつのは特殊で、日本語の大きな特徴です。
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