教養とはカルチャーculture(文化)
cultureの語源は耕すことです。土を自然状態にするのではなく、柔らかくして栄養を行かせなければ耕作はできません。
それと同じように、教養があるという事は自分で難しい本を読めるという事。
教養が無ければ色んな本を読む必要があります、だから時間がかかるんですね。
難しい本が読めれば自分で収穫が出来るようになります。
だから速読も必要が無くなります。
というか教養があれば速読のようなことも出来るようになりますが。
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新しいことを学ぶにも説明も最低限で済むようになります。
人間の頭はそのままでは文明の恩恵を受けることもできなければ、自身で文化的な活動をすることもできません。
これからどんどんフリーで仕事をして行く人が増えます。
そういう仕事をしたいという人は会社の中にいて会社の恩恵に浸りながら、会社の都合のいい人材に育てられるわけですが、フリーの人はそうはいきません。
自身で畑を耕すように自分を文明人として耕さなければなりません。
ですから現代的な意味での教養は頭脳上の素養です。
つまり本が読めるという事。
「文」とはそもそも教養のこと
文の反対は武。文武両道といいますね。
官僚のことを文人(文民統制の文)、軍人のことを武人といいます。
ではその教養をどうやって身につけるかというと、昔は学校へ通うことでした。
しかし今はそれほど学校へ行かずとも、ネットや図書館で情報収集ができるようになりました。
が、私はまだ学校、とりわけ大学院まで進まなければ卓越的な教養は得られないと思っています。学校教育自体にはいろいろ難癖つけたいところはありますが、大学院まで行くと、一流の知識人である教授と一対一で話せる機会が圧倒的に増えます。
しかも一人ではなく多数の教授と連絡を取って会っていただける機会が増えるんです。
それは所謂人脈という奴ですね。担当の先生になってくれる人は一人ですが、その先生との伝手次第では色んな大小の学会や勉強会に顔を出すことができるようになります。
初めのうち、私はそのレベルが高かったりして面喰らいましたが、少し勉強してから行くとよく話が分かってくる実感がありました。
つまりその話に就いていくためには圧倒的な情報量を蓄えていく必要があるんです。情報を得るために情報を事前に自家薬籠のものとしていきます。
しかしそれには時間的、体力的な限界があるのでそれを突破するために実際に面と向かって人と話をする必要があるんです。
その機会を得るのはネットでもやろうと思えばできるでしょうし、分野にもよるでしょうが、やっぱり一番安心できるのは大学んなんですよね。
人間の情報収集というのは必要なものだけ取るというようなサプリメント的な方法で得ることはできません。
知識には知識が付き物で、その知識にも別の知識が必要で、それを得るには他者とのかかわり合いによって質が全然違ってきます。
あくまで勘ですけどその質は1000倍は違うと思います。
何故沢山の知識が必要なのか
情報の取捨選択が必要だからです。
ですから得るべき知識は選ばず、ただただ興味を持ったものはどんどん収集していきましょう。
私は大学院まで行きましたが、最大の収穫は本の選び方と読み方を教えてもたっらことと、学問だけに人生をかけた人から独占的に話が聞ける体験をしたことです。
私の大学は一般的に大した所ではありません。
しかし、大学院では世界レベルの教授から直接指導していただけました。
なぜなら大学で一定年数務め、退職された先生は教授は名誉教授とされますが、たとえば東大名誉教授とされた人は、退職されているので一般的に退職年齢が高い私立大などに転職する方が多いのです。
よって私はたまたま世界的に引っ張りだこの名誉教授数名の方と、一対一、もしくは数名のクラスで直接指導をしていただけました。
文系ともなればそもそも進学者数が少ないので、学部の時は百名単位のイモ洗いで授業を受けていたのも、大学院生になただけで毎日メールのやり取りをできるくらいの間柄になれるのです。(当然それができるだけの素養もないと大変です)
今はフリーの身ですが、院生時代の本の取捨選択の能力は一生役立つと毎日本を読むごとに実感しています。
まず初学者はどんな本を読めばいいか
世界史、日本史、文学史、思想史などの学問の大雑把な歴史を掴む。
それには概説書がいいでしょう。
たとえば「詳説」シリーズ。
これが全部読めれば高校の社会の先生になっても全く困らないレベルです。
高校生でも自由に働く人が普通になります - ノーミソ刺激ノート
対象者は大学生以上の初級歴史専門家でしょう。
大学院生も読んでいてもかしくありません。
しかしこれは読み物としては面白いのですがいかんせん分厚い!
ただ全体像をさっと眺めるためにはかなりコスパが安い!
一冊にまとめられているので是非一冊持つべきです。
これ以外で全体像を視るにはたくさんの本を集めなければなりません。
読書と筋トレは同じ考え方でやるとうまくいく。 - ノーミソ刺激ノート
でも、興味のあるページであれば読めると思いますが全部読むとなると大変です。
(クレイジーでなければ、ほぼ無理)
となると、漫画から始めることをお勧めします。
おススメ初級本
- 作者: ドストエフスキー,バラエティアートワークス
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まんがでわかる! ケインズの経済学 (まんがで読破 Remix)
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その後は実はあまり知られていない名シリーズ
岩波ジュニア新書です。
生物学の基礎はことわざにあり――カエルの子はカエル? トンビがタカを生む? (岩波ジュニア新書)
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これはですね、本当にすごいです。
重要トピックを中学生でもわかるくらいに見開き1~2.3ページでまとめられているものばかりで、非常にわかりやすい。
教養というものは一日では身に就かないので、何度も何度も読みましょう。
七回も読めばその分野に関して殆どの人より詳しくなっています。
このシリーズは岩波新書の岩波だけあって非常に広いので大変便利!
図書館ではジュニアコーナーなどに分類されたりしていますが、甘く見るなかれ。
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